
複数のカードローンをまとめる「おまとめローン」には、さまざまなメリットがあります。そのため、長期的な目線で考えるならば、おまとめローンは金利を抑えられる返済方法だといえます。
今回はカードローンをまとめたい方向けに、おすすめのおまとめローンを紹介します。

目 次
おまとめローンとは?
おまとめローンとは、「複数のローンを1つにまとめることで、返済金額にかかる金利を抑える方法」です。例えば、現在借りているローンが3つある場合、おまとめローンを利用することでローンを1本化できます。
おまとめローンのメリット
おまとめローンの主なメリットは以下2つです。
- 金利が下がることによって返済総額を減らすことを望める
- 返済回数が減ることによって返済管理が楽になる
それぞれどんな内容なのか確認していきましょう。
1金利が下がることによって返済総額が減る
おまとめローンで金利が下がる背景には、「利息制限法」があります。
fa-check-circle 利息制限法とは?
消費者を保護するための法律であり、借入額に合わせて利息の上限を設けることを定めた法律です。
利息制限法では、借入額に合わせて以下の利息制限がなされています。
借入額 | 金利 |
10万円未満 | 年20%以下 |
100万円未満 | 年18%以下 |
100万円以上 | 年15%以下 |
150万を異なる3つのローンで借りる場合と1つのローンでまとめて借りる場合を例に考えます。この場合、前者の金利は上限年18%になります。一方、後者の金利は上限年15%です。
つまり、この場合カードローンをまとめるだけで金利を年3%まで下げることができます。これにより、総返済額を少なくすることを可能にするのがおまとめローンの仕組みです。
2返済回数が減ることによって返済管理が楽になる
おまとめローンにより、複数あるローンを1つに絞ることができます。ローンによって返済日が異なるため、複数のローンをきちんと返済するのは大変なことです。
おまとめローンを利用すれば返済日を特定の日に限定できます。その結果、忘れることなくスムーズに返済できるようになります。
カードローンをまとめたい方必見!おすすめおまとめローン!
カードローンの内容は金融機関によってによって異なります。ここからは、おすすめのカードローンを2つ紹介します。カードローンをまとめたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1みずほ銀行
fa-starみずほ銀行はキャッシュカードで利用できておすすめ!
理由1金利上限は14%
理由2「WEBで申込完結」「来店・郵送不要」
理由3みずほ銀行のキャッシュカードで利用可能
金利 | 利用限度額 | 審査スピード | 即日融資対応 |
2.0%〜14.0% | 800万円 | 最短翌営業日 | 未対応 |
返済日 | 返済方法 | 申し込み条件 | 担保・保証人 |
毎月10日 |
|
|
不要 |
みずほ銀行カードローンは、メガバンクが提供する上限金利が低いカードローンです。限度額ギリギリを利用される方は、低い金利で利用できる可能性もあるため大変おすすめです。
また申し込みはすべてWEB完結なので、時間や労力はあまりかかりません。みずほ銀行の口座を持っている方は、キャッシュカードと一体化させることができます。
「住宅ローン」と「カードローン」は一本化できる?
住宅ローンは車のローンやカードローンなどと比較して、金利が低く設定されている傾向にあります。そのため「カードローンを住宅ローンにまとめれば金利が抑えられる」と考える方もいるかもしれません。
しかし、実際には住宅ローンとカードローンをまとめることはできません。以下の表はみずほ銀行のローン別の金利をまとめたものです。
みずほ銀行のローン商品 | 金利 |
住宅ローン | 年0.475%〜2.00% |
カードローン | 年2.0%〜14.0% |
教育ローン | 年3.475%〜4.1% |
多目的ローン(車のローンを含む) | 年5.875%〜6.55% |
表からもわかるように、ローン商品は利用目的別に金利が決められおり、それぞれ異なる金利が設定されています。そのため、原則として異なる目的のローンを一つにまとめることはできません。
住宅ローンとカードローンをまとめたいなら「ろうきん」を検討
ここまで紹介した通り、基本的に住宅ローンとカードローンをまとめることはできません。
しかし、条件付きで住宅ローンとその他のローンをまとめられる金融機関があります。その金融機関とは「ろうきん」です。
ろうきん住宅ローンでは、住宅ローンにプラス500万円までの借入が可能です。つまり、500万円以内であれば住宅ローンと別のローンをまとめることができます。
ここでは、ろうきんの住宅ローンの「金利」と「サービス内容」を紹介します。
ろうきん住宅ローンの金利
住宅ローンの金利には、「変動金利」「固定期間選択型」「全期間固定金利型」の3種類があります。金利タイプによって設定される金利が異なり、返済総額も大きく変わってきます。
まずは、ろうきん住宅ローンの金利について確認していきましょう。
1変動金利
- 変動金利とは?
- 返済途中に定期的に金利が見直されるタイプのローンです。
ろうきんの場合、半金利は半年ごとに見直され返済額の変更は5年ごとに行われます。変動金利の金利見直しにはルールがあります。それは「返済額は前回の125%までしか上がらない」というものです。
変動金利タイプは住宅ローンの金利タイプとして人気が高く、住宅ローンに申し込む約50%※の人が変動金利を選択しています。
※2019年mymo調べ・有効回答数266名のうち46%が変動金利を選択
- 2.475%
2固定金利型選択型
- 固定金利選択型とは?
- 契約時に決めた期間のみ固定金利で金利を設定するタイプのローンです。
ろうきんの場合「3年」「5年」「10年」の3つから期間を選択します。
最初に定めた固定金利期間が終わった後は、次の金利タイプを選択します。その際、引き続き固定金利を選択することも可能ですし、変動金利へシフトすることも可能です。
住宅ローンは30年〜40年のロングスパンで利用するローンです。返済完了時に金利がどうなっているかは誰にもわかりません。固定金利選択型は、変動型と固定型のバランスが取れたタイプだといえます。
- 年2.700%(3年・5年)
- 年2.750%(10年)
3全期間固定金利型
- 全期間固定金利型とは?
- 住宅ローンの完済まで金利が変わらないタイプのローンです。
契約時に設定された金利のまま、住宅ローンを完済することになります。
金利は高めに設定されていますが、金利市場の変動に影響を受けないというメリットもあります。毎月の返済金額が固定されるため、返済計画が立てやすいタイプだといえるでしょう。
- 年3.500%
●ろうきん住宅ローンは金利引き下げ制度がお得
ろうきんでは、取引内容に応じて融資金利の引下げを行っています。ろうきん住宅ローンの場合は、以下4つの取引項目のうち2項目以上の利用で金利が引下げられます。
fa-check-circle ろうきん住宅ローンの金利引き下げ制度適用項目
- 限度額30万円以上のカードローン契約
- 財形貯蓄またはエース預金
- iDeCo(ろうきんで積立が開始されている契約に限る)
- 給与振込指定
上記2項目以上を満たすと住宅ローンの金利が下がります。
金利引き下げ制度適用後の住宅ローン金利は以下のとおりです。
金利タイプ | 金利 | マイナス率 |
変動金利 | 年0.625% | マイナス1.85% |
固定金利選択型 | 年0.850% | マイナス1.60% |
全期間固定金利型 | 年1.350% | マイナス1.85% |
金利引下げ制度の条件はそれほど厳しくないといえます。ろうきんをメインバンクとして利用している方は、ろうきん住宅ローンは非常におすすめです。
ろうきん住宅ローンのサービス内容
次に、ろうきん住宅ローンのサービス内容を解説します。基本的なサービス内容だけでなく、返済期間なども紹介しています。ぜひ目を通してみてください。
1住宅ローンに最高500万円までプラスで借入可能
ろうきんの住宅ローンは、「自動車ローン」「教育ローン」「カードローン」などのローンを利用している場合、住宅ローンに500万円までプラスして借入可能※です。
ローンを一本化することで、「返済日」や「返済額」をスッキリさせることができます。また、ろうきんの住宅ローンを利用することで、金利が抑えられ返済計画が立てやすくなります。
※事業資金・投機、投資目的資金・負債整理資金は除く
2家財購入費も対象
家を建てる際には、家そのものに対するお金だけでなく、引越し費用や家財購入費などさまざまな費用が発生します。ろうきん住宅ローンでは「家具・家電・カーテン」など、家財購入費をローンに含めることも可能です。
3返済期間は最長40年
住宅ローンは、金利が安く返済期間が長いことが大きな特徴です。ろうきん住宅ローンの返済期間は最長40年なので、自己資金が少ない方でも安心して家を建てられます。
MMただし、返済期間が長引くほど支払う利息は多くなります。十分注意しましょう。
カードローンと1本化できる「ろうきん住宅ローン」のデメリット
ろうきん住宅ローンは、金利が安いだけでなく他のローンとまとめることもできる珍しい住宅ローンです。一見メリットしかないように思えますが、デメリットも主に2つあります。
1物件によっては使えない(担保不適格物件)
ろうきん住宅ローンはおまとめローンではないため、住宅評価に対する審査があります。担保が評価できないような住宅(担保不適格物件)の場合、利用できない可能性があります。
【不適格条件の例】
- 併用住宅で居住部分が50%未満である物件
- 違法建築物件
- 訴訟を起こされている物件(瑕疵など)
- 耐用年数が低い物件
- 越境が発生している隣地と解消していない物件
住宅ローンの支払いが滞った場合の備えとして、金融機関は物件に「抵当権」というものを設定します。返済不能となった場合でも、抵当権を実行し物件を競売にかけることでローン債務の回収に充てることができます。
MM抵当権を使っても回収できないと判断された物件では、住宅ローンが組めません。
2早期売却しづらい
ろうきん住宅ローンでは、住宅購入資金にプラスして融資を受けます。もし住宅を早期売却する場合、住宅の売却価格だけでは残りの返済額を返しきれない可能性があります。
ある程度返済し終わった後なら問題ありませんが、自己資金では返済不可能なケースも考えられるでしょう。
おまとめローンとカードローンの違い
おまとめローンとカードローンの違いは、「利用目的」と「利用回数」の2つです。
カードローンは、利用目的は問わずに借入可能で、いつでもどこでも何回でも借入可能です。
一方、おまとめローンは、使用目的が借り換えに限られます。また、借入回数は初回の1回で、追加で借入を希望する場合は再び審査を受けなければいけません。
おまとめローンの金利は「銀行」と「消費者金融」でどう違う?
おまとめローンを提供している金融機関は主に「銀行」と「消費者金融」です。ここでは、金融機関別の金利の違いについて確認していきましょう。
一般的に銀行のおまとめローンは、消費者金融よりも金利が安く借入限度額が高い傾向にあります。以下、おまとめ可能な主要カードローンの金利を表で比較しています。
カードローン名 | 金利 | 借入上限額 |
横浜銀行「カードローン」 | 年1.5~14.6%(変動金利) | 最大1,000万 |
SMBC「モビットカードローン」 | 年3.0%〜18.0% | 800万 |
プロミス「フリーキャッシング」 | 年4.5%〜17.8% | 500万 |
上記の通り、金利だけをみれば銀行のおまとめローンの方が条件は良好です。金利が低いおまとめローンを検討している方には、銀行のおまとめローンをおすすめします。
おまとめローンの相談先
おまとめローンの相談ができる場所は、主に「法律事務所」「銀行」「相談窓口」の3つです。以下、それぞれどんな特徴があるのか詳しくみていきましょう。
1弁護士
弁護士は法律の専門家ですが、おまとめローンの相談にも対応しています。弁護士に相談する場合は「債務整理」や「借金問題」を得意としている人を選ぶことで、より具体的なアドバイスを受けることができます。
fa-check-circle 債務整理とは?
債務整理とは「借金の減額」「支払いの猶予」などを行い、自身の借金を減らしたり、支払時期を遅らせるためなどに行う手続のことです。
弁護士に相談すれば債務整理を行い、合法的に借金を減らすことも望めます。おまとめローン以外の方法で借金問題解決への糸口が見つかるかもしれません。
2銀行
おまとめローンの申し込みに関する相談は、銀行などの金融機関でも対応してくれます。
カードローン名 | 金利 |
横浜銀行「カードローン」 | 年1.5~14.6%(変動金利) |
SMBC「モビットカードローン」 | 年3.0%〜18.0% |
プロミス「フリーキャッシング」 | 年4.5%〜17.8% |
金利を低く抑えたい方は、銀行のおまとめローンを利用するのも一つの手段です。ただし、おまとめローンに申し込む際は、審査スピードや返済しやすさなど総合的に判断する必要があります。
MM金利が低い=良いカードローンとは限りません。最短即日融資対応・返済日・返済方法など、さまざまな項目を比較して選びましょう。
3相談窓口
おまとめローンの相談は、行政機関が運営している窓口でも行えます。相談窓口を利用するメリットは、中立的な立場からアドバイスしてもらえることです。
fa-check-circle 相談窓口の例
- 独立行政法人 国民生活センター 多重債務の相談窓口
- 日本賃金業協会 「賃金業相談・紛争解決センター」
- 一般社団法人 全国銀行協会「カウンセリングサービス」
- 日本司法支援センター「法テラス」
行政機関が運営している相談窓口は無料で利用できるものも多くあります。個人にあった解決法を提案してくれるため、積極的に利用したい機関だといえます。
まとめ
今回はカードローンはまとめることができるのかについて解説しました。カードローンをまとめる際に大切なポイントは主に以下3つです。
fa-check-circle おまとめローンのポイント
- 基本的に住宅ローンと他のローンをまとめることはできない(ろうきんを除く)
- おまとめローンは、「金利を安くできる」「返済を簡潔にできる」などのメリットがある
- 銀行カードローンの方が消費者金融に比べて金利が安い傾向にあるためおすすめ
カードローンはできるだけまとめて、効率よく返済を進めましょう。