
キャッシングには、リボ払いという返済方法があります。リボ払いは一括払いと違い、毎月の負担を軽減しつつ返済できるのが特徴。中には、すでに利用しているという方も少なくないでしょう。
そこで今回は、リボ払いとは何かという基本的な知識への理解を深めるとともに、メリットやデメリット・分割払いとの違いについて解説していきます。
あわせて、キャッシングを利用するメリットや注意点なども紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
fa-check-circle この記事のポイント
- キャッシングのリボ払いとは何かを理解できる
- リボ払いのメリットや注意点を把握できる
- キャッシングのメリットやデメリットを理解できる
目 次
リボ払いとは?
リボ払いとは、キャッシングを利用するうえでの返済方式のひとつで、月々の返済金額を一定にすることです。毎月の支払い金額は都合に合わせて変更もできるため、負担を軽減しつつ完済を目指せます。
リボ払いのメリット
リボ払いを利用する主なメリットとして、下記が挙げられます。
fa-check-circle リボ払いのメリット
- お金を管理しやすくなる
- 完済までの計画が立てやすくなる
- 返済が厳しいと感じたときにリボ払いに変更できる
お金の管理が楽になる
リボ払いにすることで、毎月決まった一定の金額を返済できるためお金の管理がしやすくなります。
毎月の返済金額が一定、かつ少なくなるため負担も軽減することで、完済までの計画も立てやすくなる点は大きなメリットです。
後からでもリボ払いに変更できる
ほとんどの場合、リボ払いは始めからではなく、返済している最中に変更することも可能です。
そのため、毎月の返済が厳しいと感じたときは、リボ払いに返済方法を変更して負担を軽減するという選択肢も視野に入れておきましょう。
リボ払いを利用する際の注意点・デメリット
リボ払いは支払いの負担を軽減できる魅力的なサービスですが、使い方を間違うと借金苦になりかねない面も兼ね備えています。下記が、リボ払いを活用する際に意識しておくべき主な注意点です。
fa-check-circle リボ払いの注意点・デメリット
- ショッピング枠を圧迫する
- 利息によって返済が難しくなる
- 設定枠以上の利用は一括払いになる
ショッピング枠の圧迫について
リボ払いを利用すると、クレジットカードに設定されているショッピング枠を圧迫するため通常の利用に差し支えます。クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、どちらかを使うと片方を圧迫するのです。
つまり、キャッシングを利用して借りたお金は早く返済しなければ、ショッピング枠が狭まるため買い物等で使える金額は少なくなるということになります。
利息が加算され返済が厳しくなる
キャッシングを利用して融資を受けた場合、借りた金額に対して金利による利息が加算された分を返済しなければいけません。
つまり、リボ払いは毎月の返済は楽になりますが、場合によってはトータルで考えると返済金額はかなり多くなっているのです。
●【CHECK】クレジットカードのキャッシング金利
なお、各クレジットカードの金利を下記表にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
三井住友カード | 実質年率15%~18% |
JCBカード | 実質年率15%~18% |
楽天カード | 実質年率18% |
イオンカード | 実質年率7.8%~18% |
エポスカード | 実質年率18% |
オリコカード | 実質年率15%~18% |
ライフカード | 実質年率15%~18% |
セゾンカード | 実質年率12%~18% |
設定枠以上の利用は一括払いになる
リボ払いを利用できるのは、事前に設定する枠内に限ります。そのため、設定枠以上の利用に関しては一括払いでの返済となるケースがあるので注意が必要です。
リボ払いの設定枠は無限ではないことを理解したうえで、無理のない返済計画を立ててご利用ください。
リボ払いと分割払いの違いとは
リボ払いと混同されがちなのが分割払いです。しかし、両者には返済額を一定にするか・返済回数を決めるのかという違いがあります。
リボ払い | 月々の返済額を一定にするもの |
分割払い | 返済回数を決めて分割で完済するもの |
それぞれの違いをわかりやすく説明すると、まずリボ払いは上述したとおり月々の返済額を一定にするものです。一方で、分割払いは返済回数を決めて完済を目指すものとなります。
リボ払いの返済方法の種類
リボ払いには、下記の返済方式があります。自分に最適な返済方式を知るためにも、ぜひ詳細を把握しておいてください。
fa-check-circle リボ払いの返済方式
- 残高スライド方式
- 元金定額払い
- 元利定額払い
- 定率払い
残高スライド方式
- 残高スライド方式とは?
- 事前に決めた支払い残高により支払い額が変動する仕組みです。
残高によって毎月5,000円、もしくは10,000円など返済額は変わってきます。例として、返済すべき残高が10万円の場合は5,000円返済、10万円以上で15万円未満の場合は10,000円といった返済額となります。
元金定額払い
- 元金定額払いとは?
- 毎月返済する金額に利息が加算される返済方式です。
元金はずっと同じなので返済額が変動していきます。元金を早く減らしたい人にはおすすめです。
元利定額払い
- 元利定額払いとは?
- 元金と利息をあわせた金額を返済していく方式です。
毎月の返済金額は固定されます。そのため、月々の返済計画が立てやすいことが特徴です。
定率払い
- 定率払いとは?
- 残高に対して月々いくら返済するか決定する方式です。
そのため、毎月の返済金額は一定ではなく変動します。定率払いを採用しているキャッシングサービスはあまり多くはありませんが、知識として把握しておきましょう。
リボ払いへの変更方法
基本的には、キャッシングを利用すると返済方法は一括払いです。そのため、リボ払いを利用するには「支払い方式でリボ払いを選ぶ」もしくは「後々に返済方式をリボ払いに変更する」必要があります。
リボ払いへの変更はクレジットカード会社の公式ホームページ、または専用アプリなどで簡単に手続きが可能です。
キャッシングのメリット
キャッシングとは、クレジットカードやローンカードを使い現金が引き出せるサービスで、今や一般的となっており利用している人は少なくありません。キャッシングの主なメリットとして、次のものが挙げられます。
fa-check-circle キャッシング利用におけるメリット
- 現金を簡単に用意できる
- 最短即日融資に対応している会社がある
- 海外でも簡単に現金が用意できる
- 用途が幅広い
現金を簡単に用意できる
キャッシング利用における大きなメリットは、現金を簡単に用意できることです。キャッシュレス化が進んでいるとはいえ、やはり現金が必要となるシーンは少なくありません。
ほとんど全ての場合で、キャッシングは銀行口座への振り込みをはじめ、コンビニなどのATMで簡単に引き出せます。また、キャッシングを提供する会社がリリースしている公式アプリを使っての融資も受けられることもきわめて多いため、その手軽さは大変魅力的です。
最短即日融資に対応している
キャッシングは最短即日融資に対応しているところが多いため、急遽お金を用意しなければいけない場合でも対応できます。最短即日融資に対応しているのは消費者金融カードローンで、早ければ申し込みをしてから60分ほどで借入が可能なところもあります。
最短即日融資を受けるには「WEB申し込みをして店舗や自動契約機に行き手続きをする」または「カードローン会社に電話をして急ぎである主旨を伝え審査を優先してもらう」という方法がおすすめです。
海外でも利用できる
キャッシングは日本国内だけでなく、海外でも利用できるものも非常に多くあります。多くのキャッシングサービスでは、クレジットカードを利用して現地の提携ATMにて現金を引き出すことが可能です。
海外の場合は日本と違い治安が悪いこともあるため、むやみに現金を持ち歩くよりは必要なときに必要な分だけを引き出す方が安全です。
現地通貨を引き出せるため、わざわざ両替する手間が省ける点も海外キャッシングのメリット。なお海外でキャッシングを利用する際は、レートの確認に注意しましょう。
用途が幅広い
キャッシングは基本的に用途が自由なので、生活費や買い物、さらには子どもの養育費や旅行費など、さまざまな使い方ができます。
マイカーローンや住宅ローンは用途が限定されているため、指定されたもの以外には利用できません。その点、キャッシングは使い勝手が良いため多くの人に利用されているサービスであるといえるでしょう。
キャッシング利用における注意点・デメリット
キャッシングは非常に便利なサービスではありますが、主に次の点に注意が必要です。
fa-check-circle 注意点・デメリット
- 金利による利息
- 返済遅延や滞納による社会的信用問題
- 多重債務
金利による利息
キャッシングを利用するにあたり、金利による利息には細心の注意を払わなければいけません。金利は僅か数パーセントの違いでも、返済金額に大きく影響することがあります。
また、返済までの期間が長期に渡るほど利息は加算されていきます。少しでも早く完済することを意識して返済計画を立てましょう。なお、金利による利息の計算方法は次のとおりです。
個人信用情報機関への登録
返済期日に遅れる、または滞納するなどを繰り返していると、個人信用情報機関に名前が登録されます。これをいわゆるブラックリストと言い、名前が登録されてしまうと日常生活に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
ブラックリストに登録されると契約しているキャッシングの利用停止をはじめ、各種ローンの審査に落ちてしまう可能性が高くなると予測できます。
多重債務
キャッシングを無計画で利用すると、返済が追い付かなくなり他社からお金を借りるといった「多重債務」に陥る可能性が高いです。
これら金融事故を起こしてしまうと社会的な信用を失うこともあり得るため、キャッシングはおろかクレジットカードが作れなくなったり・各種ローンが利用できなくなったりする可能性が考えられます。
まとめ
この記事では、キャッシングのリボ払いについて解説しました。リボ払いは毎月の支払額を一定にできるため、返済計画を簡単に立てたい方に適した返済方法です。
fa-check-circle この記事のまとめ
- リボ払いは毎月の返済額を調整できる便利なサービス
- 返済期間が長くなることがあるため、金利による利息の加算に注意が必要
- キャッシングは、きちんと返済計画を立てうえで利用すると生活を豊かにする
しかし、メリットがある一方で、一括払いよりも「金利による利息が加算され続けるため返済総額が多くなる」「クレジットカードのショッピング枠を圧迫する」などのデメリットもあります。
きちんと、良い点悪い点を把握したうえで、完済するための有効な手段となるよう利用してください。