
クレジットカードには、消費者が利用する「一般カード」と会社が利用する「法人カード」があります。会社経営で発生する費用を法人カードで精算すると、経理管理が簡単になるだけでなくポイントが貯まるため、実質的な経費削減にもつながります。
そこで今回は、これから法人カードの発行を考えている方向けに、おすすめの人気法人カード5選を徹底比較。さらに、法人カードを選ぶポイントも解説します。
最強の法人クレジットカード
人気最強!?おすすめ5選
JCB法人カード(一般)
fa-starJCB法人カード(一般)がおすすめな理由
理由1リーズナブルな年会費
理由2ETCカードを無料で複数枚発行可能
理由3優待店の利用でポイントがどんどん貯まる
ブランド |
年会費 |
年会費(追加カード) | 年会費(ETCカード) | ポイント還元率 |
貯まるポイント |
fa-cc-jcb | 1,375円(税込)※ | 1,375円(税込) | 無料 | 0.49%〜1.47% | Oki Dokiポイント |
理由1リーズナブルな年会費
JCB一般カードの年会費は1,375円(税込)です。法人カードの中では非常にリーズナブルな年会費といえるでしょう。さらに、オンライン入会なら初年度年会費無料です。
理由2ETCカードは無料で複数枚発行可能
JCB法人カードでは、クレジットカードの枚数にかかわらずETCカードを複数枚発行できます。ETCカードの年会費は無料です。
車での出張や営業が多い会社の場合、従業員にカードを持たせておくと業務の効率化が図れます。キャッシュレスで経費精算も効率的です。
理由3優待店の利用でポイントがどんどん貯まる
JCBカードには、「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」と呼ばれる優待店があります。優待店でカードを利用すると、通常よりも多くポイントが貯まります。
優待店は全部で53店舗。出光昭和シェル・オリックスレンタカー・タイムズパーキングをはじめ、さまざまな優待店で2〜10倍ポイントが貯まります。
三井住友ビジネスカード for owners(クラシック)
fa-star三井住友ビジネスカード for owners(クラシック)がおすすめな理由
理由1ビジネスサポートサービスが便利
理由2海外キャッシュサービスが利用可能
理由3国内外幅広いサービスを割引価格で利用できる
ブランド |
年会費 |
年会費(追加カード) | 年会費(ETCカード) | ポイント還元率 |
貯まるポイント |
fa-cc-visa | 1,375円(税込) | 440円(税込) | 無料※ | 0.50%〜 | Vポイント |
理由1ビジネスサポートが便利
三井住友ビジネスクラシックカードには、多彩なビジネスサポートが付帯しています。
fa-check-circle 三井住友ビジネスクラシックのビジネスサポートの例
- アスクルサービス(スピーディーに商品提供)
- 日産レンタカー・タイムズレンタカー(優待価格で営業者提供)
- アート引越しセンター(お得にバックアップ)
三井住友ビジネスクラシックカードを使うだけで経費削減・業務効率化が期待できます。
ビジネスサポートは法人カードの特典です。業種によっては、カードの特典が会社の成長に大きくプラスにはたらくケースもあります。
理由2海外キャッシュサービスが利用可能
三井住友ビジネスクラシックカードには、出張で便利なサービスが多く付帯しています。中でも「海外キャッシュサービス」は現地通貨を各国の提携ATMからすぐ用意できる便利なサービスです。
海外キャッシュサービス利用に必要なのは、カードと暗証番号の入力だけです。主要な空港や駅、繁華街などに設置されている提携ATMから、スピーディーに必要な額を引き出せます。両替の手間も省けます。
理由3国内外幅広いサービスを割引価格で利用できる
会社にとって重要な要素のひとつが、社員の福利厚生です。三井住友ビジネスクラシックカードでは、福利厚生代行サービスに特別価格で入会できます。
- 福利厚生代行サービスとは?
- 国内外約1,000ヶ所の契約宿泊施設やスポーツクラブ、人間ドックや英会話学校などの幅広いサービスを割引価格で利用できるサービスのことです。
福利厚生代行サービスの入会には通常2万〜100万円が必要です。しかし、三井住友ビジネスクラシックカード会員なら入会金は無料。500〜1,000円の月会費だけでサービスが使えます。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
fa-starセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめな理由
理由1年間利用額が200万円以上で次年度の会費がオトクに割引
理由2 ポイントが永久不滅
理由3 海外旅行の付帯保険は最高で1億円の補償
ブランド |
年会費 |
年会費(追加カード) | 年会費(ETCカード) | ポイント還元率 |
貯まるポイント |
fa-cc-amex |
22,000円 (初年度無料) |
3,000円 | 年会費無料 | 0.50%~1.00% | メンバーシップ・リワード |
理由1メインカードとして使いこめばさらに年会費がオトクになる!
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの特徴のひとつは、年間で200万円以上の利用で、次年度以降の年会費が半額の「11,000円」になるという点です。
多くのプラチナカードは所有すること自体にステータス性があるため、会員優待のサービス面にフォーカスされがちですが、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、「使えば使うほどオトクになる」という実際的なメリットをあわせ持っています。

理由2社員に持たせることができる追加カードも魅力的
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスなら、社員やご家族に持たせられる「追加カード」の年会費が3,000円!
条件は以下のとおりです。
- 社員は18歳以上が対象
- 家族は「本会員と生活をともにする18歳以上(高校生を除く)の同姓」が対象
- 追加カードの年会費は3,000円
- 追加カードの発行数は本カード1枚につき最大4枚まで
みんなでカードを持てば、「年間200万円以上の利用」という条件をすぐに満たすことができることでしょう。

理由3永久不滅ポイントが国内外で優遇!
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、国内のショッピングや海外旅行先での利用で、なんと永久不滅ポイントが1.5~2倍に。
- 1,000円ごとに1.5ポイント
- ポイントはギフト券、カタログアイテム、投資体験に利用可能
社員やご家族の追加カードで使えばもっとオトクにポイントを貯めることが可能です。プラチナカードを普段使いのメインカードとして積極的に利用するとよいでしょう。
- 1,000円ごとに2ポイント
- ポイントはAmazonギフト券やマイルと交換可能
留学に行くご子息のために追加カードを持たせれば、ポイントもザクザク。JALマイルは1,000円ごとに自動的に10マイルを貯めることができますよ。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
fa-starアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードがおすすめな理由
理由1入会特典で30,000ポイント獲得可能
理由2中小規模企業の経営者・個人事業主向けカード
理由3旅行傷害保険が自動付帯
ブランド |
年会費 |
年会費(追加カード) | 年会費(ETCカード) | ポイント還元率 |
貯まるポイント |
fa-cc-amex | 34,100円(税込) | 13,200円(税込) | 550円(税込) | 1.00% | メンバーシップ・リワード |
理由1入会特典で30,000ポイント獲得可能
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドは、入会後1年以内に200万円(税込)以上のカード利用で、メンバーシップ・リワードポイント30,000ポイントが受け取れます。
年間200万円に到達するには、毎月約17万円のカード精算が一つの目安です。会社規模にもよりますが、いつもの支払いをアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカードに変更するだけで、十分達成できる可能性があります。
理由2中小企業の経営者・個人事業主向けカード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドは、公式ページで「中小規模企業の経営者様、個人事業主様向けのカード」と謳っています。
法人カードと聞くと少し敷居が高いように感じますが、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドは個人規模の事業者でも申し込み可能です。
理由3旅行傷害保険が自動付帯
アメックス・ビジネス・ゴールドには、旅行傷害保険が自動付帯しています。国内なら最高5,000万円、海外なら最高1億円まで補償が受けられます。
さらに、「空港ラウンジサービス」「海外出張先での24時間日本語サポート」「エアポート送迎サービス」「手荷物無料宅配カード」など多彩なトラベルサービスが付帯。国内外問わず出張が多い方は、ぜひ持っておきたい1枚です。
ANA 法人ワイドカード(JCB)
fa-starカードがおすすめな理由
理由1入会特典で2,000マイル受け取れる
理由2旅行保険がすべて自動付帯
理由3搭乗時のボーナスマイルが豪華
ブランド |
年会費 |
年会費(追加カード) | 年会費(ETCカード) | ポイント還元率 |
貯まるポイント |
fa-cc-jcb | 12,925円(税込) | 825円(税込) | ー | 1.00%〜 | Oki Dokiポイント |
理由1入会・継続特典で2,000マイル受け取れる
マイルがたくさん貯まる法人カードを探している方は、ANAワイドカードがおすすめです。ANAワイドカードは、入会時に2,000マイル・継続時に2,000マイルが受け取れます。
もちろん、通常のカード利用額に応じてもマイルが貯まります。貯まるのは100円につき1マイルです。マイル還元率は常に1.00%以上。法人カードの中でも、非常にマイル還元率が高いといえる1枚です。
理由2旅行保険がすべて自動付帯
ANAワイドカードの旅行保険はすべて自動付帯です。カードを利用しなくても持っているだけで保険が適用されるため、出張機会が多いビジネスマンにおすすめのカードです。
fa-check-circle ANAワイドカード付帯の旅行傷害保険
- 海外:最高5,000万円
- 国内:最高5,000万円
自動付帯なのでカードを持っているだけで補償金が受け取れます。
旅行傷害保険が付帯している法人カードは多々ありますが、自動付帯しているカードは限られています。その点、ANA法人ワイドカードは、旅行保険の役割も果たしてくれるので安心です。
理由3搭乗時のボーナスマイルが豪華
ANAワイドカードは、マイルがどんどん貯まる特典が用意されています。搭乗時のボーナスマイルがその一例です。獲得できるマイルは「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25%」です。
そのほか、ANAカード会員専用の割引運賃が適用されたり・ANA国内線・国際線機内販売10%引きされたり、飛行機の利用頻度が高いビジネスマン必携の1枚です。
EX Gold for Biz S
fa-starEX Gold for Biz Sがおすすめな理由
理由1個人事業主向けカード
理由2クラウド会計ソフトfreee(フリー)が割引価格で利用可能
理由3事業の資金調達やビジネスローンもサポート
ブランド |
年会費 |
年会費(追加カード) | 年会費(ETCカード) | ポイント還元率 |
貯まるポイント |
fa-cc-visafa-cc-mastercard |
2,200円(税込)※ | – | 無料 | 0.25%〜0.50% | 暮らスマイル |
※初年度無料
理由1個人事業主向けカード
EX Gold for Biz Sは、個人事業主向けの法人カードです。申し込みできるのは個人事業主のみ。個人事業主に適した、様々なサービスが付帯しています。
例えば「MasterCardビジネスアシスト」「Visaビジネスオファー」です。EX Gold for Biz Sは、発行するブランドによって2種類の異なるビジネスサポートが用意されています。
fa-check-circle ブランド別のビジネスサポートの例
- VISAビジネスオファー
ビジネスに関する各種割引・サービスが満載 - Mastercardビジネスアシスト
福利厚生プログラムや経理管理システムが充実
サービス内容から発行するブランドを選ぶのもおすすめです。
どちらのサービスも、ビシネスシーンはもちろん、プライベートでも活躍する内容です。サービス内容を比較検討したうえで、VISA・Mastercardから好きなブランドを選択しましょう。
理由2クラウド会計ソフトfreee(フリー)を割引価格で利用可能
EX Gold for Biz Sには、クラウド会計ソフトfreee(フリー)の有料プランが通常よりも3ヶ月分お得になる特典があります。
クラウド会計ソフトfreee(フリー)は、会計処理の簡略化に欠かせない人気ツールです。リーズナブルな価格でクラウド会計ソフトfreee(フリー)を利用できるだけでも、年会費以上の価値があります。
理由3事業の資金調達やビジネスローンもサポート
EX Gold for Biz Sは入会と同時に、「ビジネスサポートプラン」もしくはローンカード「CREST for Biz」に申し込むと、通常金利より最大2.0%(実質年利)優遇が受けられます。
ビジネスサポートプランは融資額最高1,000万円の証書型ローンで、優遇時の金利は7.2%〜13.2%(実質年利)。個人事業主向けローン「CREST for Biz」は、優遇金利4.0%〜16.0%(実質年利)です。
法人カード選びで大切な4つのポイント
法人カードを選ぶ際には、いくつか大切なポイントが存在します。ここでは特に重要な4つのポイントを紹介します。
- 年会費
- 会社の規模
- マイル・ポイントの還元率
- 利用限度額
法人カードの利用を考えている方は、ぜひ参考になさってください。
1年会費
法人カードの年会費は、無料のものから3万円を超えるものまでさまざまです。年会費は毎年発生する”経費”なので、安いに越したことはないと考える方が多いでしょう。
しかし、法人カードにおいて「年会費が高い=悪いカード」とは限りません。年会費に見合ったサービスや特典内容が付帯していれば、多少年会費が高くても十分元を取れる優良カードと言えます。
2会社の規模
法人カードは、会社の規模にあったものを選ぶのが大切です。一言に法人カードと言っても、個人事業主向けのものから大企業向けのカードまで、多種多様です。
例えば、毎年〇〇万円以上利用でポイントキャッシュバックという特典が付いているものがあるとします。しかし、会社の規模が小さく決済額が少額な場合、特典を受け取れないケースもあるでしょう。
カードのサービス内容はもちろん、キャンペーンや特典も会社の規模に見合ったものか一度考えることが重要です。規模に見合っているものを選べば、より満足度高くカードを使えることが期待できます。
3マイル・ポイントの還元率
法人カードもそのカードによってポイント還元率やマイル還元率は異なります。法人カードは一般カードと比較して利用額が大きくなる傾向にあることから、還元率が0.1%でも違えば獲得できるポイント・マイルに大きな差が出る可能性があります。
4利用限度額
fa-check-circle カードグレード 利用限度額相場
- 一般カード…10~100万円
- ゴールドカード…50~300万円
- プラチナカード…150~500万円
支払額が高額になる場合や利用額が大きくなる業種の方などは、以下のような方法をとることも選択肢として挙げられるでしょう。
- ビジネスカードを数社・数枚に分けて利用する
- コーポレートカードを選択する
- アメリカン・エキスプレス・カードのデポジット(事前入金)のサービスを利用する など
デポジット(事前入金)を利用することで、利用可能枠が実質広がります。
まとめ
今回は法人カードの選び方とおすすめの法人カードを5つ紹介しました。法人カードを発行する際には「年会費」「会社の規模」「ポイント・マイル還元率」の3つを意識して選ぶことが大切です。
自社に最適な法人カードを選択すれば、日々の業務効率化が期待できます。ぜひ今回紹介したカードから、最も有益な1枚を選んでみてくださいね。
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