
そろそろ投資にチャレンジしたい!と考えている人も多いでしょう。最近では店舗型となる総合証券会社に加え、ネット上で取引を可能とする「ネット証券会社」も多くなってきました。
そして、さまざまな商品の取引があるなかで、IPOに注目している人は少なくありません。そこで今回は、IPOとはどういったものかを説明したうえで、おすすめの証券会社の選び方についても紹介していきます。

目 次
IPOとは?
まずは、IPOとは何かを理解するところから始めていきましょう。
まだ流通していない株式を投資家に公開することで、株は上場前に所有しておくことで高値がつきやすいのです。そのため、投資家にとっては利益をあげやすいことから注目されています。
IPO(新規公開株)を手に入れるには
IPO(新規公開株)を所有するには、ただ買えばいいのではなく、各証券会社にて抽選がされますので当選しなければいけません。上場前の株になるため全員が購入できず、公開される株数はそれぞれのIPO毎に決められています。
簡単に説明すると、口座を所持する証券会社に対して申し込みを行い、そのなかから当選者が選ばれ、株を購入できるという流れです。
- 証券会社の口座を開設する
- IPOのブックビルディングに参加
- 当選が実施され当選したら購入できる
IPOのメリット
では、IPOには一体どんなメリットがあるのか?ここからは、IPO(新規公開株)のメリットについて見ていきましょう。
1利益を得やすい
やはり、IPO(新規公開株)の最大のメリットは利益を得やすいことです。IPO(新規公開株)には今後期待できる企業が多く、購入した金額よりも数倍となる利益が期待できます。
将来性のある企業の株をいち早く手にしておけるため、投資家にとっては利益を上げやすくなっています。こn利益の得やすさが、IPOが人気である理由の一つとなっています。
2投資初心者でも取り組みやすい
IPO(新規公開株)は、投資初心者でも簡単に参加できる点もメリットとして挙げられます。
基本的に株式投資は初心者でも取り組みやすいといわれており、かつ証券会社によっては口座に入金がなくてもIPO(新規公開株)の抽選への参加が可能です。

IPOを購入する際の証券会社のおすすめな選び方
ここからは、IPO銘柄を購入する際の証券会社選びのポイントについて見ていきましょう。
取り扱い実績を比較する
まず、IPOを購入する証券会社を選ぶ際は、取り扱い実績に注目してください。
どれだけの銘柄を取り扱っているかをチェックすることで選択肢も広がりますし、かつ取り扱いが多ければ多いほど抽選で当選できる確率はアップします。
IPOの抽選方法
そして、次の着目すべきはIPOの抽選方法です。基本的にはブックビルディングの需要を考慮したうえで公募価格が決まり、その公募価格以上で参加した投資家のなかから抽選が実施されます。
なお、証券会社によっては1口座につき1票制、もしくは多くの資金を使用可能なものなどがあります。

口座開設数を確認する
各証券会社の口座開設数をチェックすることも忘れてはいけません。
口座開設数が多いということはそれだけ抽選の確率が下がってしまうためライバルが多いことを意味します。
各証券会社によっては口座開設数の多さをウリにしている場合もありますが、抽選で争う人数が多くなることに繋がるため注意が必要です。
証券会社を選ぶ際には、口座開設数の確認も忘れないようにしましょう。
IPOの当選確率を上げるためのコツ
ここからは、IPOの当選確率を上げるためのコツを見ていきましょう。
主幹事証券会社から申し込む
まず、IPOの当選確率を上げるためのコツとして挙げられるポイントは、主幹事証券会社から申し込みをすることです。主幹事証券会社とは上場を申請する会社を支援している証券会社のことで、いわゆる大手証券会社が該当します。
IPOを扱う数が多くなるため、当然当選する確率もアップするということです。
ネット証券にて申し込む
さらに、IPOの当選確率を上げる方法として、「ネット証券」から申し込むことをおすすめします。ネット証券とはWEB上で投資の取引ができる証券会社のことで、ネット環境さえあれば自分の好きな場所で取引が可能なことから人気です。
証券会社は、
- ネット証券のような「ネット型」
- 総合証券会社のような「店舗型」
の2種類にわけられます。実は、店舗型は馴染みの投資家に対してIPOを配分することがあるため、いわゆる新参者には抽選で不利になるのです。
一方でネット証券では、馴染みなど関係なく口座を保有する全員に対して平等に抽選が実施されます。
以上のことから、これからIPOの抽選に挑戦したいという方には、「ネット証券」をおすすめします。
口座開設数が少ない証券会社を選ぶ
上記の証券会社の選び方にもあった通り、やはり口座開設数が多いとその分当選確率は下がりますので、できるだけ口座開設数が少ない証券会社を選ぶようにしてください。
どれだけIPOを扱っているかも重要ですが、口座数も連動して確認するようにしましょう。
時間をずらして申し込みをする
本来、IPOの抽選日は決定しており各証券会社の公式ホームページにも掲載されています。しかし、証券会社によっては抽選をするタイミングが異なるため、時間差を利用することでライバルが減り、結果的に当選確率が上がることに繋がるのです。
[frame-memo text=”上述した口座保有数もそうですが、いかに当選を争うライバルを少なくするかを考えることは、IPOの抽選に勝ち抜き購入するためには重要なポイントです。”]証券口座を複数開設する
IPOの当選確率を上げるためには、なるべく多くの証券会社で口座を開設しましょう。その際、口座数が少ない証券会社など当選チャンスが高くなるところを複数ピックアップして口座を開設してみてください。
一つでも多くの証券会社の口座を所持して申し込みをすることで、抽選で当選する確率はアップします。
今後の新規上場予定銘柄もチェック
ネット証券会社の公式ホームページには、現在取り扱っているIPO銘柄や過去の取り扱い実績とともに、今後取り扱う予定の銘柄についても紹介されている場合があります。
その際も、抽選で争うライバルを減らす意味から、各ネット証券会社の口座開設数などもあわせて確認することをおすすめします。
IPOに関するQ&A
ここからは、IPOに関して誤った認識をしないよう、多くの声が寄せられている疑問や質問について解説していきます。
IPOは抽選に当選したら必ず購入しないといけない?
IPOを購入するには、抽選に勝ち抜き当選しなければいけません。一つでも当選する可能性が上がるようさまざまな銘柄に申し込みをする人は少なくないです。
そのため、当選したのはいいものの、銘柄があまり利益の見込めないものという場合もあるのです。
[frame-memo text=”その際、自分の意思で申し込みをして当選したため、必ず購入しなければならないと認識している人がいますが決してそうではなく、IPOは当選をしても購入を辞退することができます。”]ただし、購入を辞退すると一定の期間は抽選に申し込みができなくなるなどのペナルティはありますのでご注意ください。
購入する際の手数料は?
投資をする際、証券会社選びのポイントにもなってくるのが購入手数料です。各証券会社で手数料は異なりますので、出費を減らして利益を上げるためにも事前のチェックは必須となります。
そして、IPOを購入する際の手数料が高いという声は少なくありませんが、IPOは購入する際の手数料が無料です。しかし、上場をしてからIPOを売却する際は手数料が発生しますので注意が必要です。
IPOは絶対に利益を上げられる?
IPOは利益を上げやすい銘柄と紹介しましたが、確実に利益に繋がるとは限りません。事前に証券取引所の審査を突破しているためリスクは軽減されていますが、当然、市場状況によっては値下がりをする可能性もあります。
IPOは初値で売却しないといけない?
IPOは上場前に購入をして、初値で売却をする人が多いです。しかし、必ずしも初値で売却しなければならないとは決められていませんので、自分の好きなタイミングで売却できます。
そのため、初値の時点よりも将来的に値上がりが期待できると判断した場合は、そのまま売却せずに所持しておきましょう。
まとめ
今回はIPO(新規公開株)とは実際どういったものなのか、メリットはあるのか、おすすめの証券会社の選び方などをご紹介しました。
IPOは新規公開株という上場前の銘柄のことで、将来性が期待できるものを意味しています。通常の株とは異なり、購入希望者が事前に申し込みをして抽選で選ばれなければ保持できません。
そのため、少しでも当選確率が高くなるように複数の証券会社の口座を開設することは重要です。また、ライバルを少なくするためにも、口座開設数が少ない、かつ取り扱うIPO銘柄が豊富な証券会社を選ぶことをおすすめします。
