
fa-check-circle この記事で分かること
ネット証券の投資信託の仕組み
投資信託のメリット
投資信託にかかる手数料
この記事では、ネット証券で投資信託を始める際の初歩的な情報を様々な面から紹介します。
投資信託とは?
投資信託とは、投資家たちからの出資金を証券会社などの証券会社が代わりに運用し、利益の一部を投資家に分配する仕組みの投資方法です。
投資のプロが行うなので投資上級者の方だけでなく、投資に慣れていない方にも選ばれているのが特徴です。
1投資信託の種類:投資対象
投資信託は色々な種類が用意されているため、投資スタイルと相性の良いものを選ぶことが大切です。
fa-check-circle 投資対象の種類
- 株式
- 公社債
- 不動産投資信託
- コモディティ
- バランス型
株式
投資信託は国内型・国外型といった対象地域と他の金融商品との組み合わせで行います。
投資地域は「国内」「先進国」「新興国」の3つに大きく分けられ、それぞれの地域ごとに情勢を知っておきましょう。
どれにするか迷ったら「国内」がおすすめです。
fa-check-circle その理由は?
海外よりも国内の方が身近なので情勢を把握しやすいからです。
先進国の株式は為替変動の影響を受けやすいのが特徴です。新興国はブラジルやインドなどが対象で、リターンが大きい反面リスクも大きいのが特徴です。
公社債
- 公共債:国や地方自治体が発行する債券
- 民間債:企業や一部の金融機関が発行する債券
不動産投資信託
不動産投資信託は通称「REIT(リート)」とも呼ばれ、名前の通り不動産に投資をする方法です。
現物の不動産に投資をする場合は多額の費用が必要ですが、投資信託という形なので複数の投資家から資金を募れるため、少額からでも不動産投資が可能です。
コモディティ投資信託
fa-check-circle コモディティとは?
原油・ガソリン・金・農産物の総称。
コモディ取引は世界中で行われていて、インフレの影響で物価が上昇すると、実物資産価格も上昇しやすいのでインフレ時に強い特徴があります。
MM中でも「金」は株価と判断の動きをしやすいので「安定資産」として投資家の間で注目されています。
バランス型
上記で紹介した、株式・公社債・不動産投資信託・コモディティなどに分散をして投資をする方法です。
分散した投資ができるので、1つの投資方法で損失を出した場合、他の方法で利益が出れば全体的な損失リスクを回避できます。
MM資金を分けて投資することになるので手数料は他の方法よりも比較的割高のことが多いです。
2投資信託の種類:運用姿勢
投資信託は2つの運用姿勢によっても分かれています。ここでは運用姿勢それぞれの特徴を解説していきます。
アクティブ型投資信託
fa-check-circle アクティブ型投資信託とは?
日経平均株価・TOPIXの平均指数以上の投資成果を狙う投資信託のこと
ファンドマネージャーと呼ばれるプロの運営担当者が対象銘柄や割合を決定します。平均指数以上の大きな成長が期待できるのが特徴です。
インデックス型投資信託
fa-check-circle インデックス型投資信託とは?
日経平均株価やTOPIXの株価にほぼ連動させた成果を目標とする投資信託のこと。
日経平均株価やTOPIXの株価にほぼ連動しているので市場が見えやすいのが特徴です。
3投資信託の種類:分配方法
投資信託は「毎月分配型投資信託」と「無分配型投資信託」から選ぶこともできます。
毎月分配型投資信託
fa-check-circle 毎月分配型投資信託とは?
毎月の決算で分配金が入る仕組みの投資方法
毎月コンスタントに現金を受け取れるのが最大の特徴です。
無分配型投資信託
fa-check-circle無分配型投資信託とは?
投資信託の中でも資産家に利益の分配がされないもの。
投資によって生まれた利益は分配するのではなく、運用会社が判断・再投資による運用を行います。
MM続けて投資していくことで高い最終的な売却価格が高くなることを望めます。
ネット証券で投資信託を始めるコツ
ここではネット証券で投資信託を始める際に抑えておきたい箇所を詳しく紹介していきます。
少額から投資が出来る
投資信託のメリットは少額からもチャレンジできる点が最大の特徴となります。またネット証券であれば店舗証券よりも手数料が圧倒的に安いので、コストをできるだけ抑えた投資が可能になります。
基本的に株を購入する場合は「単元株数」ごとに購入する必要があります。
fa-check-circle 単元株数とは?
株式取引で売買に使う単位のこと。1株・100株・1,000株単位が一般的。
仮に1株2,000円で、単元株数100株の銘柄に投資する場合は資金が20万円必要です。
投資信託は事前に投資金を口座に入れておく必要がないだけでなく、なんと1000円未満から購入も可能なのがネット証券で投資信託を行うメリットの1つでもあります。
初心者でもチャレンジしやすい
通常個人では投資しにくいと感じる銘柄にも挑戦できるのが投資信託のメリットです。
例えば世界的にも大手の企業や、市場動向を読みにくい新興国の個別銘柄なども少額から購入できるのでハードルが高くありません。
分散投資が可能
投資信託は基本的に投資対象が分散されています。そのため様々な投資対象を購入できるので損失を分散・最小化させることができます。
もし1つの銘柄の株価が値下がりをしても別の銘柄が値上がりしていれば、投資額全体の損失を少しでも抑えることが可能です。
ネット証券の投資信託での注意点
ここではネット証券を使った投資信託を行う際の注意点を項目別に解説していきます。
分散投資をしてリスクを回避
ポイントは様々な銘柄への投資にあります。そして投資信託は100円・1000円からもOK!
限られたファンドに投資するよりも5つの会社にわける方がどれか1つが損失を出しても他のファンドで利益が出れば総投資額の損失回避になります。
手数料は割高
投資信託を選ぶ際に注意してほしいのが「手数料」です。手数料は購入時だけでなく他にも色々な項目で発生します。
分配方法に注意
必ずしも「毎月分配型投資信託」が良いとは限りません。
毎月分配型投資信託は、毎月分配が行われるのでお小遣いや生活費の一部として期待できることから人気です。
分配金は元本を切り崩して配られることも。手数料などを含めるとさらに損をしている可能性にもつながります。
ネット証券の投資信託は手数料で比較する
ネット証券を使った投資信託の手数料について解説していきます。損をしないためにも手数料で比較することも重要なポイントです。
1購入時の手数料
投資信託でまず最初にかかるのが「購入時手数料」です。口数や金額によってもまちまちですが、全体購入金額の1~3%(+消費税)程度かかります。
MMそのため、もし30万円分の投資信託をする場合は手数料も併せた金額を余分に用意しておくと安心です。
2信託報酬
信託報酬とは「運営管理費」ともいわれ、投資対象を探すための人件費や調査費などに対する手数料です。
MM良いネット証券を見つけるためには信託報酬よりも多くの利益を出せているかを見ましょう。
3信託財産留保額
信託財産留保額とは、保有している投資信託を売却する際の手数料です。運営途中で売却する場合には他の投資家に負担させるのではなく、解約をする人に負担させる仕組みです。
MM基本的には換金する基準額から0.3%程度が手数料として発生することが多いです。
4その他の手数料
その他の手数料としは以下のようなものが発生します。
- 監査報酬
- 税金
- 解約手数料
●監査報酬
監査報酬とは、投資信託がちゃんと運用されているかを監査するための費用です。この費用は投資家が監査法人に対して負担する仕組みになっています。
監査は法律によって義務付けられているので、購入時の「目論見書」の記載を必ず確認しましょう。
fa-check-circle 目論見書とは?
投資対象・手数料・運用方針などをはじめ様々な決まりが記載されている説明書のこと
●税金
税金は投資信託の分配金・売却益に対して発生します。ネット証券を使っていると税引前で表示されることが多いですが、実質益を計算する際には税引後で見ていきましょう。
MM課税率は、所得税15%・住民税5%・復興特別所得税0.315%の合計20.315%です(2020年10月時点)。
●解約手数料
解約手数料は、信託財産留保額とは別に発生する手数料のことです。これは換金時に発生する事務手数料の意味合いが強いです。
ネット証券で投資信託を始める手順
ここではネット証券で投資信託を始める場合の手順を解説していきます。項目ごとに詳しく説明していくので、初めての人はぜひ参考にしてください。
1運用方針を決める
他の投資と同じように投資信託でも運用方針を決めることが肝心です。
例えば「元本:50万円」「10年後に30万円増えていてほしい」といったことでOKです。
この目標に従ってリスクやリターンの計算、運用にかかるコストが変わります。
2投資信託を決める
扱っている投資信託の種類は証券会社ことに異なります。同じ投資信託であっても会社によっては手数料が違うこともよくあります。
手数料のほかには「投資対象」「純資産額」「運営方針」も総合的に調べていきましょう。
3ネット証券で口座を開設
投資信託が決まったら、ネット証券で口座を開設します。ネット証券によって口座開設に必要な書類などが異なるので、必ず各公式サイトで確認しましょう。
ネット証券での口座開設手順は以下の通りです。
- ネット証券の公式サイトで申し込む
- 届いた口座開設書類に本人確認書類などを同封して返送
- 数日後口座開設通知書を受け取る
- 通知書に記載されているログインIDとパスワードを使ってログイン
4投資信託を購入する
口座開設ができたら、前もって口座に投資金を入金します。
- 金額買付:金額指定して購入する方法
- 積立買付:毎月決まった金額を積み立てて購入する方法
- 口数買付:口数指定して購入する方法
まとめ
ネット証券での投資信託の選び方・購入方法について解説しました。
fa-check-circle ネット証券の投資信託まとめ
- 投資信託は運用をプロに任せる投資方法
- 投資信託は100円からと少額から始められるので色々な投資対象に分散して投資できる。
- 投資信託は手数料の種類・内容を見て比較することが重要
以上の3つのポイントに気を付けて、投資信託にチャレンジしてみてください。
関連記事
人気記事fa-arrow-circle-right
おすすめ