
リボ払いは毎月の支払いを少額に抑えられるため便利な方法ですが、大きなデメリットもあります。リボ払いによる返済額が大きくなり、生活が苦しくなる可能性もあります。
リスクを小さくするためにも、リボ払いの特徴や仕組みを知り、計画的に利用しましょう。
また、返済できなくなったときのリスクや対処方法も把握するのがおすすめです。そこで今回は、リボ払い返済のコツを紹介します。
contents
リボ払い返済のコツ①リボ払いについて理解する
リボ払いの仕組み
リボ払いとは「リボルビング払い」のことで、クレジットカードの支払方法の1つです。使用した金額に関係なく、あらかじめ設定した金額を毎月支払う方法です。
例えば、5万円の金額でリボ払いを使用した場合、支払い金額を1万円に設定していれば、毎月1万円を5ヶ月に渡って返済していきます。
リボ払いの種類は大きく分けて「残高スライド方式」「定額方式」の2つです。残高スライド方式とは、残高に応じて支払額が変動する方式です。
例えば、支払残高が10万円未満の場合は毎月5,000円、10万円以上であれば1万円と設定されており、支払額が増えると毎月の返済額も決められた金額だけ増えます。
リボ払いのメリット
- 毎月の返済額を抑えられる
- 手持ちの資金が少ないときでも利用できる
リボ払い最大のメリットは、毎月の返済額を抑えられることです。分割払いの場合、使用金額が増えるとそれに比例して返済額も増えていきます。
また、一般的な分割払いと同様に、リボ払いは所持金が少ない状態で利用できる点も大きなメリットです。
リボ払いのデメリット
- 借り入れしている意識が薄くなり借入額が増えやすい
- 借入額が増えると返済期間が長くなり、利息の負担が大きくなる
- 返済総額が分かりにくく、利息の多さを実感しにくい
リボ払いを利用すると、カード会社から借り入れをしていることと同じであるため、支払額に応じた利息を支払う必要があります。
多くのクレジットカード会社では、年利15.00%程度に設定されており、毎月利息が発生します。
先程の例でいえば、支払残高が10万円で毎月1万円の返済をする場合、実際の返済期間は10ヶ月ではなく、利息分の支払いも考慮した期間になるでしょう。
借入額が増えると支払わなければならない利息も増えることから、総返済額はどんどん膨らんでいきます。
このように、借入額・総返済額が大きくなっても毎月の返済額は変わらないため、利用額が増えると必然的に返済期間が長くなっていきます。
返済期間が長くなるほど利息の金額も増え、分割払いなど他の方法よりも返済額が大きくなりやすいです。
リボ払い返済のコツ②効率良く返済する
毎月の返済額を増やす
リボ払いの場合、毎月の返済額は下限が設定されています。それ以上の金額であれば自分で決められることが多いため、毎月の返済額を増やすのがおすすめです。
また、借入総額が大きく毎月の返済額が小さいと、返済分が利息で相殺されて元金が減らない場合もあるでしょう。
毎月の返済金額の変更方法はクレジットカード会社によって変わります。電話で問い合わせる場合もあれば、Web上や公式アプリなどで手続きできる場合もあります。
余裕があるときは繰上げ返済をする
ボーナスなどで収入が一時的に増え、余裕があるときは繰り上げ返済をするのも有効です。一部を繰り上げ返済すれば、返済期間が短くなり利息を減らせます。
通常の返済は指定の銀行口座から引き落とされますが、繰り上げ返済の場合は指定のATMへの入金や、指定口座への振り込みになることが多いです。
一括で返す
さらに手持ちの資金に余裕があり、返済が進んで残高が少なくなっているときは一括で返すのもおすすめです。
一括返済のタイミングによっては、毎月の返済額の増額や繰り上げ返済よりも大幅な利息削減効果が期待できます。
利用状況をきちんと把握する
リボ払いの残高を効率良く返済するためには、利用状況をしっかりと把握することも必要です。残高や発生している利息の金額を把握すれば、合理的な返済計画を立てられます。
また、現在の利用状況が分かることで、それ以上リボ払いを増やしにくくなります。リボ払いの返済では、返済額だけでなく残高を増やさないことも重要です。
他にも、Web上の会員ページ(マイページ)などでも利用状況を確認できるため、有効活用するのがおすすめです。
リボ払い返済のコツ③返済が長期化する理由を知る
残高に対する設定返済金額が少ない
前述の通り、支払残高に対し設定している返済金額が少ないと、返済期間が長くなりやすいです。
リボ払いも一般的な借り入れと同様に、返済した金額はまず利息の支払いに使われます。その残りが元金の返済分に充てられるため、毎月の返済額が少ないと元金は減りません。
クレジットカード会社などのホームページには支払残高と返済額、利息の年率を入力すれば簡単に返済シミュレーションできるツールが用意されているため、有効活用するのがおすすめです。
無計画にリボ払いを多用している
リボ払いは毎月の返済額が一定であり、家計に与える負担が小さい分多用してしまうケースが考えられます。実際に、リボ払いはメリットを感じやすい便利な支払い手段です。
無計画にリボ払いを増やしていけば、支払残高がどんどん大きくなってしまい、その分返済期間が長くなるでしょう。
毎月の返済額が変わらないため借金の存在を実感しにくいですが、早期完済を目指すなら、まずはリボ払いの状況を整理することが肝心です。
リボ払い返済のコツ④返済できなくなった際のリスクを把握
リボ・分割払いが使えなくなる
リボ払いの返済額が膨らんでしまい返済できなくなると、カードの利用停止処分を受けます。リボ払いや分割払いが利用できなくなるだけでなく、カードも使えなくなってしまうのです。
クレジットカードが利用停止になると、光熱費やインターネットの料金など毎月支払いに設定しているものも支払えなくなり、生活に支障が出る場合もあるため注意してください。
滞納の可能性が増す
リボ払いの返済ができなくなると、滞納の可能性が増します。リボ払いの返済を滞納すると、本来の支払日の翌日から遅延損害金が発生します。
遅延損害金の計算方法は次の通りです。計算式を見れば、リボ払いの多用により支払残高が増えるほど遅延損害金も大きくなることが分かるでしょう。
- 元金×利率÷365日×支払期日後経過日数
財産が差し押さえられる
リボ払いの返済ができなくなると、カード会社が裁判を起こして強制執行を受ける可能性があります。
強制執行とは、強制的に相手の財産を取り上げて返済に充てることであり、財産が差し押さえられます。
なお、いきなり財産が差し押さえられることはなく、まずはカードの利用停止や解約、残高の一括請求などの通告があります。
信用情報が悪化する
リボ払いの返済に遅延・滞納が発生すると、信用情報が悪化します。クレジットカードを作ったりローンを組んだりするときは、信用情報を元に審査を行うのが一般的です。
リボ払いの返済が滞ると信用情報にその旨が記録され、いわゆる「ブラックリスト」に登録されます。
リボ払い返済のコツ⑤その他の手段で解決できないか試す
カードローンを活用する
リボ払いの返済負担が大きい場合は、カードローンを活用して借り換えるのも1つの手段です。リボ払いの年率は15%と高く、カードローンの種類によってはリボ払いよりも低いことがあります。
このような金利が低いカードローンに借り換えることで、返済総額の削減に繋がるでしょう。
実際に、リボ払いの支払いを続けると、返済額の負担だけでなく、「いつまでも借金がなくならない」という不安が大きくなります。
JCBの公式サイトでは、JCBのカードローン「FAITH」を利用した際の比較が掲載されており、リボ払いよりも総支払利息を削減可能です。
●リボ払いとカードローンの比較(50万円の返済をする場合)
リボ払い | カードローン | |
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総支払額 | 78万1,979円 | 54万7,542円 |
総支払利息 | 28万1,979円 | 4万7,542円 |
1ヶ月の返済額 | 1万円 | 1万36円~1万2,652円 |
支払い回数 | 79回 | 50回 |
※出典:JCB公式サイト‐リボ払いはカードローンで一括返済できる
債務整理をする
リボ払いの返済ができない場合は、債務整理により返済額の負担を軽減する方法があります。債務整理の種類は次の3つです。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
任意整理とは裁判は行わず、債権者(カード会社)と交渉し返済額の減額を図る手続きです。ただし、元金が減ることはほとんどなく、利息のみカットされるケースが多いです。
個人再生とは、裁判所に再生計画案を提出し、認可を受けられると返済額が減額される手続きです。支払い残高を1/5ほどに減らす効果が期待されますが、手続きに費用がかかります。
リボ払い返済のコツ⑥弁護士・司法書士へ相談する
弁護士と司法書士であれば、いずれも任意整理の依頼が可能です。ただし、司法書士は弁護士よりも業務範囲が狭いため、相談時点でよく確認しましょう。
弁護士の場合、返済額の大小に限らずどのような債務整理の内容でも対応しています。司法書士は弁護士よりも費用が小さいため、コストを抑えたい人におすすめです。
弁護士がおすすめな人 | 司法書士がおすすめな人 |
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弁護士・司法書士に相談するメリット
債務整理には正式な手続きが必要であるため、弁護士・司法書士に依頼すると、書類の準備や作成を代行してもらえます。
弁護士の場合、裁判になった場合でも同行・代行してくれるため、適切に手続きを進められるでしょう。司法書士の場合は、業務範囲が書類作成の代行までである点に注意してください。
弁護士のメリット | 司法書士のメリット |
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弁護士 or 司法書士?取り扱い業務の違い
弁護士と司法書士は取り扱い業務に大きな違いがあります。相談者の借金が140万円を超える場合は、弁護士でなければ対応できません。
そのため、手続きは自分でしなければなりません。その点、弁護士であれば、訴訟の代理人まで依頼できます。
弁護士の取り扱い業務 | 司法書士の取り扱い業務 |
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出典:任意整理は司法書士と弁護士どっちに相談?費用や代行手続きの違い ‐借金返済・債務整理の相談所
相談先の選び方
弁護士や司法書士に依頼することで債務整理を行えますが、事務所によって必要になる費用や得られる結果に違いがあります。
また、依頼する前に費用についても確認しておきましょう。初回の相談は無料のケースが多いですが、中には着手金が無料の事務所もあります。
依頼費用が高額になるケースもあるため、事前に分かりやすい料金体系かどうか、実際にどれくらいの費用がかかるか確認することも大切です。
リボ払いの返済に強いおすすめ弁護士・司法書士事務所3選
債務整理を依頼するのに、当サイトが特におすすめする弁護士・司法書士事務所は、次の3社です。
それぞれの事務所の特徴や費用、おすすめする理由についてはここから詳しく紹介していきます。
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11,000円〜 |
減額報酬 | 11% | 過払い 報酬 |
回収額の22%※ |
※訴訟による場合は回収額の27.5%。
※金額は全て税込み表示です。
所在地 | 〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-2-2 UUR京橋イーストビル2階 |
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東京ロータス法律事務所

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対応 業務 |
債務整理、過払い金請求、相続・贈与関連、不動産・商業登記業務など |
まとめ
この記事では、リボ払い返済のコツを紹介しました。リボ払いは支払額が大きくても、毎月の返済額が一定であり、月々の負担を減らせるため便利です。
しかし、借り入れをしている意識が薄くなり、しっかりと状況を把握しなければ多用してしまいやすいため、注意しなければなりません。
支払残高が大きくなると返済できないほど、借り入れが膨らむ可能性もあります。