
借金が300万円という大きな金額になると、自力で完済できるのか不安になる人も多いのではないでしょうか。
300万円もの借金を抱えていると返済期間も長くなり、それに伴って利息も高額になりやすいです。
例えば、300万円を金利15%で借りて5年での完済を目指す場合、利息だけで120万円程度までふくらみます。※
しかし、300万円の借金でも、条件が揃えば自力での完済も可能です。
この記事では、300万円の借金を自力で完済できるかを判断するためのポイントや、完済が難しい場合の対処法について解説していきます。
※出典:返済シミュレーション|アコム
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借金300万円を返済できるか判断するための7つのポイント
借金が300万円あっても、自力で完済を目指すことは可能です。
ただし、借金がかなりの高額になるため、高い返済能力と必ず完済するという強い意志が必要となります。
ここでは、借金300万円を自力で完済できるかを判断するための、7つのポイントを順番に紹介していきます。
年収が900万円を超えているか
借金300万円を自力で完済できるかを判断する1つ目のポイントは、年収が900万円を超えているかどうかという点です。
総量規制の判断基準から考えると、借金が300万円ある場合は、年収が900万円を超えていなければ返済を続けるのは難しいということになります。
将来的に出費が増えても対応できるか
借金が300万円あっても、年収が900万円を超えているなど十分な返済能力があれば自力で完済できる可能性はあります。
しかし、現在は十分に返済能力があったとしても、今後数年継続していけるかどうかは、将来設計や家族構成などによっても変わってきます。
例えば、以下のようなケースで今後出費が大幅に増える可能性があります。
- 近々結婚を控えている
- 子供が増える
- 子供の高校や大学進学が控えている
- 親の介護
数年の間に上記のようなことがあると、想像以上に大きな費用がかかる場合もあります。
借金の延滞を続けていないか
高額の借金があっても毎月滞りなく返済を続けているのなら、特に問題はありません。
しかし、今の段階で度々支払い延滞が発生しているのであれば、すでに収支のバランスが取れていない可能性が高いです。
300万円もの借金の完済を目指すなら、少なくとも今の段階で、毎月の返済を滞りなく続けていることも条件の一つだと言えるでしょう。
借金が確実に減っているか
300万円の借金の自力での完済を目指すなら、毎月延滞せずに返済を続けているだけでなく、借金が確実に減り続けていることも重要なポイントです。
借金の完済を目指すためには「これ以上借金を増やさない」という強い意志を持ち続けていく必要があるでしょう。
健康面に不安はないか
返済を続けていける高い年収があったとしても、健康面に不安を抱えている場合は、今後返済を続けられないことも予想されます。
また、自身だけではなく家族が病気になってしまった場合も、返済に影響がでます。
現在、自身も家族も健康面に特に不安がなく、今後数年間しっかりと返済ができそうであれば、完済を目指すことは十分可能です。
長期安定した職場で働いているか
大きな借金の返済を続けるなら、継続して安定した職場に勤務していることも重要なポイントです。
例え高年収だとしても、毎月の収入が安定しない職場や、長期で仕事が続けられないような職場では、借金の返済を続けることは難しいでしょう。
借金を完済するための努力をしているか
300万円もの借金の完済は、決して簡単なことではありません。
安定収入があったとしても、毎月の返済に加えて生活費も当然必要となるため、収支のバランスが上手く取れていないと、生活にも支障が出てしまいます。
自力で300万円の借金完済を目指すなら、毎月の安定収入はもちろん、普段の出費をできるだけ減らすために節約生活を心がけるなど、早く借金を減らすための努力も必要です。
借金が300万円あると起こりやすいリスク
300万円もの借金があると普段の生活にも支障がでることが多く、思わぬリスクが発生する場合があります。
多額の借金があるとどのようなリスクが起こりやすいのか、確認していきましょう。
返済期間が長くなって利息がふくらむ
300万円の借金を1年など短期間で完済させるには毎月かなりの返済額が必要になるため、負担をかけずに返済を進めるなら、3~5年程度かける必要があります。
しかし、返済期間が長くなるほど支払利息がどんどんふくらんでいきます。
実際に返済期間が長くなるとどの程度支払利息が増えていくのか、返済期間を2年から6年でシミュレーションをした結果を確認していきましょう。
今回はアコム公式サイトの返済シミュレーションを利用し、300万円を金利15%で借入した場合で算出しました。
返済期間 | 毎月の返済額 | 支払利息 | 総返済額 |
---|---|---|---|
2年 | 145,459円 | 491,028円 | 3,491,028円 |
3年 | 103,995円 | 743,842円 | 3,743,842円 |
4年 | 83,492円 | 1,007,600円 | 4,007,600円 |
5年 | 71,369円 | 1,282,167円 | 4,282,167円 |
6年 | 63,435円 | 1,567,266円 | 4,567,266円 |
上記のシミュレーション結果を見ると、短期間の2年で完済ができた場合は、支払利息が50万円を切りますが、毎月の返済額が14万円以上となり、生活に大きな負担となります。
逆に、6年と長期間で完済した場合は、毎月の返済額は6万円程度とかなり抑えられるものの、支払利息は150万円を超える結果となりました。
早期完済で支払利息を減らすか、長期間かけて毎月の返済額を抑えるかは、自身の収支状況に合わせて決めましょう。
借入先が増えて返済管理ができなくなる
借金が300万円と高額になっている場合、1社ではなく複数社から借入している場合も多いでしょう。
3社以上といった複数社からの借入があると、返済管理がしづらく、1社から借りているよりかなり手間がかかります。
また、総額でいくら借りているのかが把握しづらくなり、計画的な返済が困難になります。
返済の延滞が続くと個人信用情報に傷がつく
借金が高額になるほど毎月の返済額も大きくなるため、毎月の返済日にお金を用意できない場合もあるかもしれません。
数日程度の返済遅れなら問題ないですが、延滞が数週間から1ヵ月単位になってくると、個人信用情報に「延滞」の記録がつく可能性が高いです。
また、61日以上の長期間の延滞になると、個人信用情報に「異動」と記録され、ブラックリストに載った状態となってしまいます。
また、延滞を続けると金融機関から裁判を起こされるリスクもありますので、毎月の支払い管理はしっかりとしておきましょう。
どこからも借りられなくなり違法業者に頼る
借金が大きくなり年収の3分の1程度まで借入が増えると、他社のローン審査に通らなくなります。
さらに、すでに借入している金融機関からも追加融資が受けられなくなり、結果的にどこからも借入ができなくなってしまう可能性が高いです。
このように、どこからもお金を借りられない状況になった人がつい利用してしまうのが「審査なし」などの甘い言葉で利用者を誘う違法業者です。
このような業者を一度でも利用してしまうと利息があっという間に高額になり、返済に遅れると怖い取り立てや嫌がらせにあうリスクが高まります。
借金300万円を自力で完済するための具体的な6つの対策
借金300万円の自力完済ができそうだと判断したら、少しでも早く完済するためにできることを試してみましょう。
ここからは、借金300万円を完済するための具体的な6つの対策について解説していきます。
可能な月には少額でも繰り上げ返済をする
少しでも早く借金を完済させるには、毎月の決められた約定返済額だけを返済するのではなく、余裕がある月には繰り上げ返済も検討しましょう。
繰り上げ返済分はすべて元金に充当されますので、返済期間を短くする効果があります。
生活に無理をしてまで繰り上げ返済をする必要はなく、あくまで余裕がある月だけでかまいませんので、少額でも繰り上げ返済を実行してみましょう。
借入先が多い場合はおまとめローンも検討する
借入先が3社以上と多くなり返済管理がしづらくなったら、おまとめローンも検討しましょう。
3社以上など複数社からの借入があっても、新規で契約した1社からの借入で完済させ、今後は新規契約先1社のみに集中して返済できます。
おまとめローンを利用して借金を一本化できれば、毎月の返済管理が格段にしやすくなるでしょう。また、おまとめローンは追加借入ができない商品のため、返済に集中できるメリットもあります。
金利が高い借入先から完済させる
借金の負担を軽減させるなら、金利が高い借入先から先に完済させる方法もおすすめです。
300万円もの借金があると返済期間が長くなりやすく、その分支払利息が高額になってしまうため、少しでも利息を減らす対策を考えてみましょう。
固定費を減らすなど徹底した節約生活を心がける
借金を早く完済させるなら、毎月しっかりと返済するだけでなく、日々の支出もできるだけ減らすために節約生活を心がけましょう。
食費や雑費などの節約も大切ですが、大きく支出を減らすなら、固定費を減らすことも考えましょう。
固定費なら、スマホなどの通信費用から見直しをするのがおすすめです。
また、毎日の電気代やガス代、水道代なども意識して節約しましょう。
副業をして収入を増やす
節約生活を続けることで支出を減らせますが、収入自体が増えないと効率よく借金は減りません。
現在勤めている会社の収入を増やすのは簡単ではないため、副業をして収入を増やすことも検討しましょう。
副業方法としておすすめなのは、本業がお休みの日や勤務終了後にアルバイトをするという方法です。継続して続けられるアルバイト先なら、安定して毎月収入を増やせます。
また、パソコンでの作業が得意なら、クラウドソーシングサービスで仕事を見つけて、自分の好きな時に在宅で稼ぐ方法もあります。
親や知人などにも頼ってみる
色々な方法を試してもなかなか借金が減らないなら、親や知人に頼ってみるという方法もあります。頼れる親や知人がいるなら、少額でもお金を貸してもらえないか、相談をしてみましょう。
親や知人からお金を借りられる場合は、必ず返済する意思を見せるためにも借用書を用意し、毎月しっかりと返済を続けましょう。
借金300万円の自力返済が難しい時は債務整理を検討しよう
300万円の借金の自力での完済が難しいと判断したら、早めに債務整理も検討しましょう。ここでは債務整理手続きの中から、任意整理、個人再生、自己破産について解説していきます。
任意整理
任意整理とは、裁判所に申し立てをせず、債権者との交渉だけで手続きができる債務整理方法です。
任意整理のメリット・デメリットは以下の通りです。
任意整理のメリット | 任意整理のデメリット |
---|---|
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任意整理はもっとも手軽に手続きができ、弁護士への依頼費用も少なく済むメリットがあります。
一方で、個人再生や自己破産のように大きく借金を減額できず、返済を続けていく必要があるため、返済能力によっては他の債務整理方法も検討する必要があるでしょう。
個人再生
個人再生は、裁判所に申し立てをすることで、借金を5分の1程度まで減額できる手続きです。
個人再生のメリット・デメリットは以下の通りです。
個人再生のメリット | 個人再生のデメリット |
---|---|
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個人再生手続きは、手続きの対象から返済中の住宅ローンを外せる(住宅資金特別条項)ため、持ち家を守ることも可能です。
ただし、残った借金の返済を続ける必要があるため、ある程度の返済能力が必要です。
さらに、保証人付きの借金があると保証人に請求がいくため、事前に保証人にも相談しておく必要があるでしょう。
自己破産
自己破産とは、裁判所に申し立てをすることで借金が全額免除になる債務整理方法です。
ただし自己破産にはメリットだけでなく、様々なデメリットがありますので、確認しておきましょう。
自己破産のメリット | 自己破産のデメリット |
---|---|
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自己破産のメリットは、借金が0になること、また返済能力がなくても手続きができる点です。300万円の借金を「0」にできることで、手続き後に生活を立て直す良いきっかけにもなります。
また、資格制限が発生するため、士業、警備員など対象になる職業に就いている人は、手続きが終わるまで仕事ができなくなる可能性があります。
自己破産にはメリットも多いですが様々なリスクもあるため、手続き前にリスクについてもしっかり確認しておきましょう。
債務整理は弁護士・司法書士に依頼するのがおすすめ
債務整理手続きは複雑な手続きが必要なため、弁護士や司法書士事務所に相談することをおすすめします。
弁護士・司法書士に相談するメリットは以下の通りです。
- 自分にはどの債務整理方法が向いているのかを判断してもらえる
- 受任通知で督促が止まる
- 弁護士には裁判所にも同行してもらえる
債務整理の手続きには、たくさんの書類の作成や煩雑な手続きが必要なため、普段仕事で忙しくしている人が一人で手続きをするのは困難です。
弁護士や司法書士に依頼すれば、それらの手続きをサポートしてもらえるので、安心して仕事を続けられます。
300万円の借金の返済に悩んでいる人は、まずは弁護士や司法書士事務所に相談してみましょう。
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まとめ
300万円という高額の借金を自力で完済するためには、しっかりとした返済能力やある程度高額の収入が必要になります。
まずは「毎月いくら返済が可能なのか」「何年で完済を目指すのか」をシミュレーションなどを利用して計算してみましょう。
自身の状況では、何年かかっても自力での完済は難しいと判断したら、早めに弁護士や司法書士に相談して債務整理も検討しましょう。
債務整理をすれば借金の負担を軽減できるほか、借金を全額免除にすることも可能です。
どの手続きを選択すべきか分からない場合は、一度弁護士や司法書士に相談してみることをおすすめします。