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ネット証券について現役FPへ独自インタビュー

ネット証券について現役FPへ独自インタビュー-アイキャッチ
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今回は株式会社くらしと家計のサポートセンターの代表であり、現役FPの大間武様へモアマニ独自のインタビューを実施しました。

これからネット証券を始めようと考えている方や、ネット証券選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

監修者の紹介
大間武

大間武

1970年2月26日に生まれ。飲食業を含むさまざまな業種の財務経理や株式公開予定企業の経理業務構築、ベンチャーキャピタル投資事業組合の運営管理を経験。そして、2002年にファイナンシャル・プランナーとして独立。2005年には株式会社くらしと家計のサポートセンターとNPO法人マネー・スプラウトを設立。「家計も企業の経理も同じ」という考えをベースに、家計相談、会計コンサルティング、監査関連業務、講師・講演、執筆など、家計や会計、監査の3つの領域を活用した幅広い活動を行っている。


大間武のプロフィール情報

大間武さん独自インタビュー

大間様にはネット証券の始め方や始める際に準備しておくこと、ネット証券と店舗型証券の違いなど、ネット証券に関する12の質問に答えていただきました。

ネット証券の始め方を教えてください

口座開設を希望するネット証券会社のホームページからメールアドレス等の必要事項を入力し、本人確認書類等の必要書類をアップロードもしくは郵送で送付すると、口座開設手続き完了通知及び初期ログインID、パスワードがメールまたは郵送で届きます。

その後WEBへログインし、パスワード変更を求められると思いますのでこれを行えば口座開設手続きが完了し、実際の取引を行うには必要資金を証券口座に入金すれば取引を行うことができます。

ネット証券を始める際に準備しておくことはありますか?

ネット証券を始める時に準備する主なものとしては、マイナンバー、運転免許証など身分証明書(マイナンバーで兼用できることもあります)印鑑ネット証券から出金をするときの金融機関の口座情報を用意していただく必要があります。

ネット証券のパスワードや暗証番号については桁数や大文字小文字などの条件がありますので、ネット証券を始める前にある程度決めておくと良いと思います。

ネット証券のキャンペーンにはどんなものが存在しますか?

ネット証券口座を開設したときには一定期間株式や投資信託の手数料が無料になるキャンペーン現金、金券をもらえるキャンペーンなどがあります。

また、口座開設後にはボーナス時期や新商品発売時期などに合わせて投資信託へ投資した時に投資金額に応じてプレゼントがもらえるキャンペーン、他の証券会社から株式や投資信託を移管した時に現金や金券、ポイントなどがもらえるキャンペーンがあります。
ポイント
ネット証券を始める際はキャンペーンを活用してお得に始めましょう。

ネット証券と店舗型証券の違いを教えてください

一番大きな違いとしては株式等の売買手数料です。ネット証券は実際の店舗を持っていないためコストが抑えられることから手数料が低く、店舗型は証券会社の担当者が付く関係などからネット証券に比べて手数料が高く設定されています。

この他、店舗型は証券会社の担当者が付きますが、ネット証券は個別に担当者は付きません。また、取引時間については、ネット証券はメンテナンス時間を除くと昼夜問わず取引ができますが、店舗型は店舗の営業時間内でないと取引ができません。

初心者が証券会社を選ぶ際にチェックすべきポイントを教えてください

証券会社の経営状態(決算状況等)を確認し、証券会社のホームページや取引画面が使いやすいかどうか、証券会社に入金する方法や手続きが現在使っている金融機関からスムーズに行えるかどうかをチェックします。

また、証券会社から出金する方法や手続きも同様にスムーズに行えるかどうかについては金融取引や資金出金を希望するタイミングで行うために必要なので最低限行っていただきたいです。

ネット証券にはどういったリスクがありますか?

ネット証券に限った点ではありませんが、証券会社の経営状態(経営悪化)の変化やネット証券はインターネット回線を通じて情報のやり取りや取引を行うため、インターネット回線に不具合が生じた場合には情報の収集や希望する取引が行えない可能性があることが主なリスクとして考えられます。
注意点
初心者の方はリスクがあることも頭に入れたうえでネット証券を始めましょう。

iDeCoとはどういった制度ですか?

iDeCo(イデコ)とは年金制度の一つで、加入者が掛金を拠出し、金融商品を選択して運用を行い、老後資金を準備することができる制度です。積み立てを行い、運用された資産は60歳以降に一括または分割で受け取ることができます。

iDeCoのメリット・デメリットを教えてください

iDeCoのメリットとしては、主に3つあり、「掛金が全額が所得控除になる」「iDeCo運用利益は全て非課税になること」年金で受け取ったときには公的年金控除、一時金で受け取ったときは退職所得控除が適用される「受取時の税制優遇がある」ことです。

一方デメリットは「60歳までは運用資産を引き出すことができない」「金融商品で運用を行うため運用結果によって資産が増減する」「iDeCoを管理することに関する各種手数料が必要」「iDeCo加入には条件があり、加入できない人もいる」があります。
ポイント
iDeCoにはメリットだけでなくデメリットも存在するので、どういったデメリットがあるのかを知っておくことが大切です。

iDeCoに加入する方法と加入完了までの期間を教えてください

iDeCoの運用を希望する金融機関を選択し、その金融機関等から加入申出書を取寄せ(インターネットで行える場合もあり)必要事項を記入し、必要書類を添付して金融機関等に提出します。(会社員や公務員などの厚生年金の被保険者は、申込にあたって勤務先の事業主に証明書を記入いただく必要があります)

その後、国民年金基金連合会にて加入資格の確認が行われ、手続き完了までは1ヵ月半~2ヵ月半程度かかります。

NISAとはどういった制度ですか?

NISA(少額投資非課税制度)とは2014年から始まった制度で一定期間、一定の金額の株式投資や投資信託の配当金、分配金、売却益が非課税となる制度です。

2024年からは内容がバージョンアップされ、内容が「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に変更され、非課税保有期間が無期限になり投資枠が増額されるなど長期間に渡って投資が行いやすい制度となります。

NISAのメリット・デメリットを教えてください

NISAのメリットとして挙げられる項目としては、2024年から非課税保有期間が無制限になったことです。これにより長期間に渡って投資による利益が非課税となり、時間分散を行うことによるリスクを抑えた投資を行うことができます。

さらに投資した金融商品を売却した場合には、その売却分の投資枠が再投資枠として使用することができるため、複数のライフイベントに対応することができます。デメリットとしては、投資である以上損失が発生する可能性があることです。

つみたてNISAに向いている人・向いていない人の特徴を教えてください

つみたてNISAに向いている人は毎月の積立額を長期間に渡って確保でき、定期的に投資状況を確認でき、ライフプランやライフイベントなどに応じて投資した金融商品を売却できる人です。

つみたてNISAに向いていない人は積み立てが苦手な人、投資をした後状況を確認せず放置してしまう人です。つみたてNISAは長期間に渡って投資による利益が非課税になる制度なので非課税保有期間が無制限になるメリットを十分活かすには、定期的な状況確認と適切な時期に投資や売却を行うことが重要と考えます。
注意点
自分がつみたてNISAに向いているのかどうかはもちろんですが、始める際はつみたてNISAの内容をよく理解しておく必要があります。

各ネット証券の良いところは?

ネット証券に関する基本的な質問だけでなく、いくつかのネット証券の良いところについてもインタビューしたので、ネット証券選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

楽天証券の良いところを教えてください

楽天証券への入出金を行う点で楽天銀行、投資信託の積み立てを行う点で楽天カードとの連携が良く、また楽天ポイント(通常ポイント)で株式や投資信託に投資が行える点が楽天証券の良い点として挙げられます。

SBI証券の良いところを教えてください

指定のインターネットコースを選択すると国内株式の手数料が0円になります。また、投資信託の積み立てが100円と低額から始めることができ、Vポイント、Pontaポイントを使用して株式や投資信託への投資も可能です。

松井証券の良いところを教えてください

株式現物投資、信用取引の1日の約定金額が50万円までは手数料が0円となっています。また、投資信託への投資も100円から始めることができます。投資信託の自動積立も毎日、毎週、毎月と設定が可能なため、毎日ドリンク1本分の金額を投資するということも可能となります。

auカブコム証券の良いところを教えてください

auカブコム証券においては単元株未満の株式取引が行え、1株から購入することが可能です。また、ポイントのPontaで株式投資や投資信託への投資も行うことができるため、少額から投資を始めることができます。

マネックス証券の良いところを教えてください

マネックス証券も単元株未満取引を行うことができる「ワン株」というサービスがあります。また、投資信託の残高に応じてマネックスポイントが付与され、このマネックスポイントで投資信託が購入や株式取引手数料に充当できたり、PontaやdPOINTなど他のポイントサービスに交換することが可能です。
ポイント
各ネット証券にはどういった特徴があるのかを理解し、口コミなどもチェックしたうえで利用するネット証券を決めるのがおすすめです。

執筆者

記事の執筆者

ライター・編集者Rさん
お金に関するトラブルを抱えると、精神的にやられて苦しくなってしまうことも多いです。そんなお金周りで悩んでいる方向けに、誰にでも分かりやすく情報をまとめることを意識して、日々記事の執筆・編集を行っています。

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