奨学金の返済がきつい時は?苦しい時の対処法・返済のコツも解説
多くの人が進学時に利用する「奨学金」ですが、将来的に返済に苦労する人は少なくありません。奨学金は学生時代の借金を、卒業後に返済していく仕組みです。
ただし、奨学金の返済期間は15年から20年と長いため、精神的な負担は大きく、その間に収支のバランスが崩れると返済が困難になりやすいです。
そのため、奨学金の返済が苦しくなる理由を押さえることが大切です。また、返済が苦しい場合の対処法も把握すると良いでしょう。そこで今回は、奨学金の返済がきつい理由について紹介します。
- 奨学金の支払いができないと延滞金が発生・保証人に請求される
- 奨学金の返済がきついときは債務整理がおすすめ
- 奨学金の返済がきついと思ったら弁護士・司法書士事務所に無料相談!
苦しい場合の解決方法についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
本コンテンツで紹介している弁護士・司法書士事務所は、日本弁護士連合会の弁護士名簿または日本司法書士連合会に登録されています。そして、コンテンツ内で紹介しているサービスの一部もしくは全てに広告が含まれております。ただ、各コンテンツはランキング根拠に基づいて作成・紹介しており、広告が各サービスの評価に影響をもたらすことは一切ございません。詳しくは、モアマニのコンテンツポリシーと広告ポリシーをご確認ください。 |
【当サイトは金融庁の広告に関するガイドラインに則って運営しています】 |
目次
奨学金の種類と特徴
奨学金とは、国・自治体・民間の団体などが実施している進学に必要な金銭的なサポートです。大学・専門学校に進学すると、さまざまな費用が発生します。
授業料や学校設備の費用、教材、交通費などがかかり、一人暮らしをする場合は生活費などが必要になるでしょう。
このような費用の捻出が困難な場合でも、奨学金を利用することで学生生活における金銭的なサポートを受けられます。
教育ローンや用途に制限がないカードローンなどの借り入れと違い、基本的に入学後に受けられるため受験料や入学金としては使えません。
奨学金には貸与型と給付型があり、貸与型には第一種・第二種があります。
貸与型・給付型の特徴
貸与型
貸与型の奨学金は、在学期間に一定の金額を借り入れ、卒業後に返済義務があります。給付型よりも採用基準が低く、採用される人数も多いです。
貸与型の中にも種類が分かれており、その世帯の収入や学力などの基準により、利用できるものが変わります。
給付型
給付型の奨学金は、返済する必要がないものです。学力などの審査基準が厳しく設定されているため、採用人数は少ないです。
貸与型との大きな違いは返済義務の有無であり、卒業後でも返済に追われる心配はありません。中には年間100万円以上の金額を受け取れるものもあります。
大学の中には給付型の奨学金を受けるための、入学試験を実施しているケースもあります。
第一種・第二種の特徴
第一種
貸与型奨学金の第一種とは、無利息で利用できるものです。申し込みには一定の基準が設けられており、高校などの成績の平均が5段階評価で3.5以上が必要です。
また、4人世帯の場合は家計年収が747万円以下である必要があります。在学中・卒業後も利息が発生しないため、返済負担が軽くなります。
第二種
第二種の貸与型奨学金は、在学中は無利息・卒業後に年利3%を上限とする利息が発生します。第一種よりも申込基準は低いですが、卒業後に発生する経済的な負担は大きいです。
ただし、誰でも利用できるわけではありません。高校時の成績が標準以上であり、4人世帯の場合の家計年収が1,100万円以下である必要があります。
奨学金を返済できなくなるとどうなる?
延滞金が発生する
奨学金が返済できない場合、日本学生支援機構から支払いが完了していない旨の連絡が届きます。1回の延滞であれば通知が届くだけで済みますが、2回目以降は延滞金が発生します。
銀行の引き落とし(口座振替)にて返済している場合は、1回目の通知後に十分な金額を入金しておけば、2ヶ月分の返済額が引き落とされる仕組みです。
そのため、無利息の第一種の奨学金でも、利息が発生することになるため注意が必要です。
●延滞金の利率
平成26年3月27日まで | 年率10% |
---|---|
平成26年3月28日から令和2年3月27日まで | 年率5% |
令和2年3月28日以降 | 年率3% |
返済を催促される
基本的に奨学金の返済が滞ると、日本学生支援機構から催促されます。奨学金の返済日(口座振替の日にち)は、原則毎月27日です。
その後、「奨学金返還の振替不能通知」が書面の形式で届くため、確認しましょう。さらに、1週間ほど経過すると「個人信用情報機関への登録について」という通知文書が届きます。
支払日の1ヶ月後の11月27日に、2ヶ月分の合計額が引き落とされます。
一括返済を要求される場合がある
日本学生支援機構からの通知を何度も無視し滞納を続けると、残りの返済額を一括請求される場合があります。
[warning text=”奨学金の残債を一度に支払わなければならないため、債務者にとって大きな負担になるでしょう。一括請求される場合、今まで通りの分割払いが困難になります。”]これは、債務者の「期限の利益」というものであり、返済額を分割払いできる権利のことです。一括請求はこの「期限の利益」の喪失により発生します。
基本的には、1回~2回の滞納で一括返済を求められることはありません。何度も督促しているのにもかかわらず、対応する意思がないことで債権者が一括請求に踏み切ります。
連帯保証人・保証人に請求が行く
何度も滞納を繰り返すと、連帯保証人と保証人のもとに「奨学金の返還について」という通知が届きます。
その後、奨学金の返済者(奨学生)が延滞を続けると、連帯保証人のもとに請求が行きます。
また、保証人は連帯保証人が返還できなくなったとき代わる人です。原則として「おじ・おば・兄弟・姉妹」などが選任されます。
このように、奨学金を返済できなくなると、連帯保証人・保証人に迷惑がかかります。
訴訟に発展する可能性がある
一括請求にも対応しない状態が続くと、債権者は最終手段として訴訟を起こし裁判に発展する可能性があります。9ヶ月以上滞納すると、最終警告である法的処置を行う予告書が届きます。
また、長期的に滞納していると、債権回収会社から連絡が来るようになります。
今までは日本学生支援機構からの連絡でしたが、債権回収会社に代わり通知・連絡を放置し続けることで、裁判所から督促が届く流れです。
ブラックリストに登録される
奨学金の返済が遅れると、1回目の延滞で「個人信用情報機関への登録について(通知)」が届きます。
このように、信用情報機関に延滞情報が登録されることを、一般的に「ブラックリストに載る」と呼ばれ、クレジットカードやカードローンなどの審査に通らなくなります。
差し押さえに遭う
先程の裁判所からの督促にも応じない場合、最終的には強制執行に着手するため財産を差し押さえられます。差し押さえに遭うと、給与や預金などの財産を没収されます。
また、差し押さえ前は債務者が財産を隠さないように事前連絡はありません。ただし、価値がある全ての財産が没収されるわけではなく、生活に不可欠なものなどは差し押さえられません。
このような事態になる前に、奨学金の返済について対策しましょう。
奨学金の返済がきつい・苦しいときの対処法
救済制度を利用する
奨学金の返済が難しくなった場合は、日本学生支援機構が実施している救済制度の利用がおすすめです。主な制度は次の3つです。
- 減額返還制度
- 返還期限猶予
- 死亡又は精神若しくは身体の障害による返還免除
減額返還制度とは、毎月の返済額を減らすことができる制度で、当初約束した割賦金を減額すれば返還可能な人を対象にしています。
返還期限猶予とは、奨学金の返済を待ってもらう処置です。手続き後、審査により承認された期間は返済する必要がなくなり、適用後は返済が再開され、返還終了年月も延期されます。
その他にも、奨学生が死亡した場合、精神・身体に障害が発生したときに、返還未済額の全てまたは一部の返済が免除される制度もあります。
日本学生支援機構に返還に関する相談をする
日本学生支援機構では、返済に困っている奨学生のための相談窓口を設けています。もし、返済を滞納する可能性があるときは、まず日本学生支援機構に相談しましょう。
また、奨学金の支払いを延滞した際に発生する、一括請求や強制執行は連絡を取らないことが原因で発生します。
そのため、日本学生支援機構に相談することで、このような事態に発展することを回避できる可能性があります。
家族に相談する
奨学金の返済が滞っており、自力では解決できない場合は、家族に相談することも1つの手段です。特に、両親は連帯保証人になっており、滞納を続けていると両親の元にも通知が届きます。
奨学金の支払いを3回延滞すると個人信用情報に傷がつくため、その前に対処しましょう。両親など家族に相談し、返済額を立て替えてもらえれば、状況が悪化せずに済むケースもあります。
家族から借りるとカードローンのように金利による利息がかからないため、返済負担を軽減できます。
奨学金の返済がきつい場合は債務整理も検討
任意整理
任意整理とは、裁判所を介さず債権者と返済の減額や、返済期間の延長など猶予をもらう手続きです。
一般的な任意整理の場合、将来的な利息をカットし3年から5年で返済できるようになります。裁判所を介さないため、債務整理の方法の中では最も手軽な方法です。
任意整理は応じてくれない可能性が高い
任意整理は一般的な借金問題では有効な方法ですが、奨学金の場合はメリットが薄いです。まず、債権者である日本学生支援機構が任意整理に応じてくれない可能性が高いです。
つまり、任意整理を行っても現在と状況があまり変わらないでしょう。そのため、奨学金の返済で任意整理を利用することはおすすめではありません。
個人再生
個人再生とは、裁判所を介して借金を大幅に減額してもらう手続きです。再生計画の認可決定を受けることで、減額された借金を3年ほどで支払います。
借金の返済額が1/5~1/10ほどになるため、減額効果は大きいです。また、住宅や車なども残せる可能性があります。
自己破産
自己破産は、裁判所を介して借金の返済額をゼロにする手続きです。奨学金の返済額が多い場合でも、返済義務がなくなるため今までの負担が無くなります。
債務整理の中で最も借金を減額できますが、住宅などの財産を失う可能性があり、連帯保証人・保証人に返済義務が移る点が注意点です。
奨学金の返済がきつい時におすすめの弁護士・司法書士事務所7選
債務整理を依頼するのに、当サイトが特におすすめする弁護士・司法書士事務所は、次の3社です。
それぞれの事務所の特徴や費用、おすすめする理由についてはここから詳しく紹介していきます。
はたの法務事務所は、相談実績20万件以上を誇るほど人気の司法書士事務所です。司法書士歴27以上のベテラン司法書士が在籍していることからか、満足度は95.2%。 また、手持ち資金が0円でも今月の支払いからストップさせ、督促を停止することができます。 相談者の「自宅や車は残して借金だけ減らしたい」「誰にも知られずに債務整理したい」といった希望にも沿い、解決への最善策を提案してくれるでしょう。 着手金が無料なので依頼しやすいです。 ※10万円以下の場合:14%+計算費用11,000円。 東京都杉並区荻窪5-16-12 荻窪NKビル5階・6階(東京本店) 弁護士法人・響は、東京に2か所と大阪・福岡に事務所を構える弁護士事務所です。 多数の弁護士が在籍し、女性弁護士も複数名いるので、男性弁護士に話しにくい相談でも安心して依頼できます。電話やメールから法律相談の予約ができ、休日も24時間受付しています。 弁護士法人・響は、必要な費用や追加費用がかかる可能性についても依頼前に説明してくれるため、費用の不安を持ったまま依頼をする必要はありません。 丁寧な対応と、費用の明確化を重視したい人におすすめの事務所です。 弁護士法人・響なら、初期費用は必要ありません。 ※訴訟の場合は27.5%。 東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー14階(西新宿オフィス) 出典:弁護士法人・響公式サイト サンク総合法律事務所(旧樋口総合法律事務所)は、借金問題の解決実績が豊富で、問い合わせが月600件以上ある人気な弁護士事務所です。 初期費用は0円(契約前まで一切料金がかかりません)かつ費用の分割払いが可能なので、現在手元に十分な資金が欠くても依頼が可能です。 また、家族や職場に知られにくいように配慮してくれたり、女性弁護士が在籍していたりと、誰でも気軽に相談できる環境が整っています。 最短即日で借金の取り立てや催促を止めてくれるので、今すぐ催促から解放されたい方にもおすすめです。 完済後の過払い金請求の着手金は、無料です。 ※訴訟による場合は回収額の27.5%。 東京都中央区八丁堀4-2-2 UUR京橋イーストビル2階 東京ロータス法律事務所は、借金問題や債務整理を得意とする弁護士法人事務所です。 受注件数は7,000件以上と多く、専門ノウハウを活かして借金問題を解決してくれるでしょう。 相談は何回でも無料で土日祝日も対応しているため、相談しやすいことがメリットです。 また電話での問い合わせも無料なので、問い合わせや相談にお金をかけたくない人におすすめできます。 相談費用は何度でも無料です。 ※訴訟の場合は27.5%。 東京都台東区東上野1丁目13番2号成田第二ビル2階 ML司法書士事務所は、債務整理を中心に業務を行う法律事務所です。神奈川県藤沢市を拠点に業務を行っています。 相談は何度でも無料で、WebやLINEからも相談を受け付けているので気軽に問い合わせが可能です。また、いくら借金が減らせるか無料でチェックできる借金減額診断の用意もあります。 相談は完全個室制となっており、プライバシーの観点からも安心して話ができます。着手するまでの費用はかからず、書類の用意もすべておまかせできるのは嬉しいですね。 気になる費用についても、任意整理における着手金の料金がほかの弁護士・司法書士事務所と比較して安く設定されています。 着手金の価格設定が比較的安い点は大きな魅力です。 ※訴訟による場合は回収額の27.5%。 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-29-17 第10下川ビル607号はたの法務事務所
fa-check-square-o任意整理の着手金が0円!手持ちがなくても督促停止できる
fa-check-square-o満足度95.2%◎全国どこでも無料で出張
fa-check-square-o相談実績20万件以上
fa-check-square-oベテラン司法書士在籍だから安心着手金
/1件0円 報酬金
/1件22,000円〜 減額報酬 11% 過払い
報酬返還額の22%※
※金額は全て税込み表示です。所在地 〒167-0051 対応
業務債務整理、過払い金請求、相続・贈与関連、不動産・商業登記業務など 弁護士法人・響
fa-check-square-o問い合わせ・相談実績6万3,000人超!
fa-check-square-o信頼できる実績と専門性が強み
fa-check-square-o依頼前に費用を明確化!追加費用の可能性も最初に説明アリ
fa-check-square-o原則356日24時間受付着手金 55,000円〜 報酬金 11,000円〜 減額報酬 11% 過払い
報酬返還額の22%※
※金額は全て税込み表示です。所在地 〒169-0074 対応
業務債務整理、交通事故、労働問題、離婚相談、相続問題、刑事事件など サンク総合法律事務所
fa-check-square-o取り立て・催促を最短即日でストップ
fa-check-square-o初期費用0円
fa-check-square-o費用の分割払いOK!手持ち資金がなくても依頼できる
月600件以上の相談実績
24時間365日受付/全国対応の借金専門相談窓口あり着手金
/1件55,000円〜 報酬金
/1件11,000円〜 減額報酬 11% 過払い
報酬回収額の22%※
※金額は全て税込み表示です。所在地 〒104-0032 対応
業務債務整理、貸金問題、離婚・相続・遺言、民事事件一般、不動産取引、刑事事件など 東京ロータス法律事務所
fa-check-square-o無料相談のしやすさが魅力
fa-arrow-circle-o-right何回でも・土日祝日でも・メール/電話でも・全国各地からでも相談OK!
fa-check-square-o受任件数7,000件以上のノウハウを活かして法律問題を解決
fa-check-square-o電話での問い合わせなら電話代無料着手金
/1件22,000円 報酬金
/1件22,000円 減額報酬 11% 過払い
報酬返還額の22%※ その他
諸費用5,500円
※金額は全て税込み表示です。所在地 〒110-0005 対応
業務債務整理、借金問題、離婚相談、相続問題、不動産トラブル、刑事事件など ML司法書士事務所
fa-check-square-o相談は何度でも無料!
fa-check-square-o匿名OK!無料の借金減額診断あり
WebやLINEから24時間相談受付
自分に合う最適な方法を提案してくれる着手金
/1件11,000円〜 報酬金
/1件11,000円〜 減額報酬 11% 過払い
報酬回収額の22%※
※金額は全て税込み表示です。所在地 〒230-0051 対応
業務債務整理
奨学金返済のためのコツ
収支をきちんと把握する
奨学金の返済が滞っている場合は、収支のバランスが取れていない可能性が高いです。正社員として就職できず所得が少ない場合や、結婚して支出が増えたケースなどが考えられます。
毎月の返済額は13,000円から26,000円と、一般的なカードローンなどと大きく変わりません。しかし、他にも借り入れを利用している場合などは、返済の負担は大きくなってしまうでしょう。
自身の収支バランスをしっかり把握しておけば、借金苦に陥るほど借り入れをすることもなくなります。
無駄を削減して余裕が生まれたら、奨学金の返済に充てましょう。
完済までの返済計画をしっかりと立てる
奨学金の返済期間は15年から20年と長いため、返済計画を立てることが難しいでしょう。しかし、完済を目指すためには、無理のない範囲で返済できる計画を考える必要があります。
収入が安定している場合は、滞納することなく確実に返済しましょう。就労状況が変わり収入が減った場合などは、日本学生支援機構の救済措置の利用も検討する必要があります。
また、返済計画を立てる際には、奨学金の残債や日々の返済額を事前に確認することも必要です。
余裕があるときは繰上げ返済をする
奨学金のように、1回の返済額が少なく返済期間が長いものは、余裕があるときに繰り上げ返済をすることがおすすめです。
奨学金の繰り上げ返済は、インターネットから「スカラーネット・パーソナル」にて申し込みできます。
奨学金の返済は何年かかる?【600万・400万の場合】
日本学生支援機構の奨学金であれば、公式ホームページで返済シミュレーションできます。
今回は、第二種奨学金、利率固定方式で600万円借りた場合と400万円借りた場合について計算しました。(入学時特別増額貸与奨学金、機関保証制度の利用なし)
なお、令和5年度貸与利率一覧(年利%)を元に、毎月の利率おおよその平均値0.6%で奨学金を利用した場合についてシミュレーションしています。
600万円かりた場合
返済額 | 総返済額 | 返済期間 | |
---|---|---|---|
月賦返還 | (通常) 26,609 円 /月 (最終) 26,686 円 /月 | 6,386,237 円 | 20 年 |
月賦半年賦 併用返還 | (通常) 13,304 円 /月 (最終) 13,403 円 /月 | 6,385,463 円 | |
(通常) 79,810 円 /半年 (最終) 79,814 円 /半年 |
日本学生支援機構の奨学金の場合は、基本的に最長20年で完済できるように計画が組まれます。
月賦返済と比べて返済総額はそこまで大差ありません。完済までに支払う利息は、38万円程度です。
400万円かりた場合
返済額 | 総返済額 | 返済期間 | |
---|---|---|---|
月賦返還 | (通常) 17,739 円 /月 (最終) 17,839 円 /月 | 4,257,460 円 | 20 年 |
月賦半年賦 併用返還 | (通常) 8,869 円 /月 (最終) 8,978 円 /月 | 4,256,930 円 | |
(通常) 53,206 円 /半年 (最終) 53,227 円 /半年 |
400万円借りた場合にも、基本的に20年で完済できるように計画が組まれます。完済までに支払う利息は、25万円程度です。
途中で一括返済、繰り上げ返済が可能で、その場合には返済期間を短くでき、支払う利息は25万円より少なくなります。
奨学金返済は結婚に影響する?
労働者福祉中央協議会が2023年3月に実施したアンケートによると、奨学金の返済が生活に影響していると考える人は多く、特に結婚へ影響していると感じている人は、4割弱もいるようです。
学業のためとはいえ、奨学金も借金の一種と捉えている人は少なからず存在します。
とはいえ、必ずしも結婚生活に悪い影響を及ぼすとは限りません。
安定した職業に就く、毎月の家計管理を徹底するなど、問題なく返済できるように努めることが大切だといえるでしょう。
出典:労働者福祉中央協議会
奨学金返済がきつい際に注意すること
滞納は避ける
奨学金の返済がきついと感じる場合も、滞納は避けましょう。上記でも紹介したように、奨学金返済を滞納するリスクとして、以下が挙げられます。
- 延滞金が発生する
- ブラックリストに載る
- 連帯保証人や保証人へ請求がいく
- 支払督促申立や訴訟を起こされる
- 強制執行により財産や給与を差し押さえられる
1ヶ月滞納した場合には、「振替不能」として延滞金は賦課されません。2回以上滞納した場合には、返還期日の翌日から返還した日までの日数に応じて、年(365日当たり)3%で計算し合計額が延滞金として賦課されます。
連帯保証人へ請求がいったり、最悪の場合は訴訟や財産差し押さえにも繋がるので要注意です。
奨学金の返済がどうしても難しく延滞しそうな場合には、「返還期限猶予」や「減額返還」などの救済制度を利用する、家族に相談して一時的に助けてもらうといった対策を取る必要があります。
奨学金返済のための借金はしない
奨学金返済に限らず、借金を返すためにお金を借りることは、絶対に避けましょう。一時的な滞納を避けられたとしても、今度はその借りたお金の返済が残るだけで、状況は変わりません。
特に利息ありの奨学金を利用している場合、その利息を含めた分の借入が必要となり、借金は確実に膨らんでいきます。
借金がある状態では、融資を受けられる金融機関も限られてきます。また高い利息がついてしまう恐れも考えられるでしょう。
周りに相談する、公的なサポートを受けるなど、借金以外の方法を検討してみましょう。
奨学金返済に関するよくある質問
- 延滞金が発生する
- ブラックリストに載る
- 連帯保証人や保証人へ請求がいく
- 支払督促申立や訴訟を起こされる
- 強制執行により財産や給与を差し押さえられる
また奨学金返済のための借金は避けましょう。利息ありの奨学金を利用している場合、その利息を含めた分の借入が必要となり、借金は確実に膨らんでいきます。
奨学金の返済に関しては、債務整理のメリットは低いといえます。債務整理をすると、将来発生する利息を減らしてもらえる可能性がありますが、奨学金の場合はそもそも利率が低く、減らせる利息はほとんどないと考えられるためです。
司法書士歴27年以上のベテラン司法書士が在籍しているため、生活の立て直しに必要な最適な方法を提案してくれるでしょう。
結婚相手へ不安を与えないためには、滞納がないように十分な返済計画を立てる、収入を増やす努力をするといった工夫が必要になるでしょう。
まとめ
この記事では、奨学金の返済がきつい理由について紹介しました。奨学金は返済期間が非常に長いため、その間に収支バランスが崩れると返済できなくなる可能性があります。
毎月の返済額は10,000円から30,000円ほどであるため、そこまで負担は大きくありません。
しかし、他にも借り入れをしている場合や、結婚などにより支出が増えることで返済が苦しくなることがあります。このような場合は、日本学生支援機構の救済措置を検討してみると良いでしょう。
奨学金の返済がきつくなる理由を押さえ、滞納せずに完済する計画を立ててみてください。
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等を提供する企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等の仕様等について何らかの保証をするものではありません。本記事で紹介しております商品・サービスの詳細につきましては、商品・サービスを提供している企業等へご確認くださいますようお願い申し上げます。
・本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービスの内容が変更されている場合がございます。
・本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他の企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事内で紹介されている意見は、意見を提供された方の使用当時のものであり、その内容および商品・サービスの仕様等についていかなる保証をするものでもありません。